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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 256
2010.08.31

昨日開催された「マンタイトラックディ」は全参加車輌、無事故でこのイベントを終了しました。懇親会後にオラフ・マンタイさんのインタビューを行いましたから、マンタイさんの帰宅は24時を回っていたことでしょう。そして、今日は奥様とスイスで夏季休暇を過ごすため出発するそうです。9時にファクトリーを訪ねると昨日「ノルドシュライフェ」を走った車が玄関前とファクトリーの広い敷地内に整備待ちで点在していました。
「マンタイレーシング」が、2008年「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」で3連覇を果たしたときの約束で、マンタイさんはカイゼル髭にハサミを入れました。今回訪ねたところ、玄関入口両脇に立派なカイゼル髭もどきの鉢植えが置かれていました。

早速、ファクトリー内の撮影を開始しました。入口奥のブースでは現在ストリートカーのチューニングが盛んに行われています。手前は「M480」、次は足廻りのセッティング、3台目以降も「M480」です。8月はレースが開催されないのでストリートカーのチューニングを受入れています。

マンタイレーシングマンタイレーシング





ファクトリー内の撮影は許可されているのでフリーにカメラを回しています。昨日の走行を終えたゼッケン88の「ポルシェ997GT3R」は、所定位置のリフト上です。アングルを配慮しながら監督の指示で撮影が続いています。

奥ではヨーク・ベルガーさんが担当するゼッケン110の「ポルシェ997GT3R」が足廻りの点検をしています。レース参戦毎に事故を起こし、今年既に2台目だそうで、毎回家一軒分程も費用をかけ修復しているようで、驚くばかりです。

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タンクフラッシェを片手にレースの規定を説明するウーヴェ・フルークさんです。今年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」では「マンタイレーシング」は連覇を逃しましたが、「ニュルブルクリンク耐久レース」7戦中、5勝の圧倒的な勝利を収め前半最終戦では表彰台を独占する快挙を成し遂げました。
第7回「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」VLN優勝車輌を前に撮影隊にレースの模様を説明をするウーヴェ監督です。

「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」最速にして、最多優勝者であるマルセル・ティマンさんを失った「マンタイレーシング」ゼッケン114「ポルシェ997GT3R」は、ゼッケン88の「HARIBO」にトップの座を明け渡し2位に甘んじました。主を失い心なしか「マンタイカラー」も色あせて見えます。レースはチームワークによる総力戦です。どの一つが欠けても勝つことが難しくなります。その証明をするような結果となってしまいました。即断し、バランスある優秀な統率者は勿論ですが、レース車輌のもつ性能を充分発揮できるドライバーとそれを作ったメカニックが揃って、初めて勝つことができるのです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 255
2010.08.30

「マンタイトラックディ」は、9時からブリーフィングが始まり、10時から「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の走行を開始しました。オラフ・マンタイさんのブリーフィングでコース状況について説明されたように午前中は、ドライ所々ウェットで下りのカーブは、特に用心してアクセルを踏まないとドライとウェットの境目が分かり難く、大変危険な状態が続きました。完全なドライは昼頃からの3時間半で、15時を過ぎると再び不安定な空模様となり、小雨がぱらつく天気でしたが、参加車輌80台は全車故障、事故もなく「マンタイトラックディ」は、17時に無事は終了しました。

18時から「ニュルブルクリンクグランプリコース」に面した2階の「マンタイVIPルーム」で懇親会が開催されました。マンタイさんの挨拶の後、華やかなパーティが始まり、路面が安定しない中、一日走った後の旺盛な食欲は、留まるところを知らず。そんな雰囲気の中、会場の一角では静かに撮影の準備が進んでいました。カメラのセットが完了し、インタビューのリハーサルが行われています。

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パーティーが一段落を迎えた21時を大分回った頃「マンタイレーシング」で特に親しいメンバーが名残を楽しんでいる中で、マンタイさんとのインタビューの準備は完了しました。マンタイさん夫妻は、明日からスイスで夏期休暇を取る過密なスケジュールを調整してのインタビューで、この時間となってしまいました。初冬を思わせる気温に夏期休暇の言葉が、そぐわぬようです。

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マンタイさんとインタビューが始まり、スタートの合図に周辺のソファーで最後まで会話を楽しんでいた人たちは、身動きできない釘付け状態となりました。銀色のコウモリ傘を逆さにしたアンテナ状の内側に明るい照明が点灯すると、紳士淑女の会話は必然的に小声になり、身動きできないフリーズ状態が少し滑稽です。アングル後方の人影が入るので移動をお願いしました。いよいよ本番を迎えるとインタビュー慣れしたマンタイさんも少し緊張気味です。日本のみならずヨーロッパでも販売されるDVDだからでしょうか。

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インタビューが始まり、質問によりマンタイさんの表情が微妙に変化するのがよく分かります。時には厳しく、時には思案しながら、そして優しく「ニュルブルクリンク耐久レース」とポルシェへの思いを語るオラフ・マンタイさんの心の内を見る思いです。

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父親の仕事を手伝いながらモータースポーツレースに参戦し、DTMでの最多優勝、第1回から3連覇を果たしたポルシェカップカー、ワークスの監督から経営者へ転身、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の4連覇は、経営者としての理念とエンジニアとして理論と数値に裏付けされています。その思いは如何ばかりでしょう。

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インタビューは1時間40分に及びました。その間、奥さんはお待ちになっていました。

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オラフ・マンタイさんとのインタビューが終わり、ホテルに戻ったのは23時を過ぎていました。ボルボのワゴンに撮影機材を満載し、ミュンヘンからアイフェルまで雨の中を600㎞、駆けつけてくれたミハエル・ノイヴァさんとブリリッテ・シャラーさんに心から感謝申し上げます。このお二人の協力がなかったら、日本から膨大な機材を搬送しなければなりませんでした。
そしてこの時間になっても「ニュルブルクリンク」サーキットのスタッフが、ゲートを開放したまま待機しているのも驚きでした。

深夜ホテルに戻り、明日のスケジュール調整です。9時に「マンタイレーシング」のファクトリーを撮影後に、次のインタビューにかかります。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 254
2010.08.29

10時から走行が始まり、2時間ほど経過した昼ごろには天候が回復し、薄日が差すまでになりました。「マンタイモータース」のコンプリートカー「M480」「ポルシェ997GT3RS」のロールバーにオンボードカメラを装着する監督です。新車の狭い後部席スペース、ロールバーをくぐり抜けレンズをセットするのは、大変時間が掛かります。ようやくクランプを取り付け撮影用レンズをセットしました。

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「HARIBO」のリーゲル夫人がオラフ・マンタイさんの運転する「M480」に同乗したいと所望、夢がかないパッセンジャーシートに座ったのは良いのですが、ヘルメットを被ぶるのを忘れメカニックが急ぎ調達してきました。ドイツの女性としては小柄でチャーミングです。あとから座ったマンタイさんがドライバーズシートで夫人がヘルメットを装着するのをジッと待っています。

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マンタイさんは、サーキットにいつもこのヘルメットを持って来ていて、日本の来たときも同じヘルメットです。ファクトリーではいつも応接間の椅子に載せてあります。

スタート直前にビデオカメラを稼動し確認もできました。

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今日は「マンタイトラックディ」で「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」は、占有していますから、そのまま何周でも続けて周回できますし、疲れた場合はご覧の退避路からツーリスト走行口に戻ることもできます。普段ツーリスト走行日の場合は、退避路入口付近でコース両サイドを閉鎖する形にパイロンが並べられ1周ごとに一旦コース外に出るようになっています。「HARIBO」のリーゲル夫人と同乗走行のオラフ・マンタイさんが戻ってきました。

続いてゼッケン88の「ポルシェ997GT3R」も駐車場に戻ってきました。こちらは「HARIBO」のオーナーのハンツギード・リーゲルさんがハンドルを握っています。

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次々と特徴のある「マンタイレーシング」「マンタイモータース」のポルシェがピットインしてきます。ゼッケン110「ポルシェ997GT3R」は、7月31日(土)第7回「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」VLNで、スピンの後にガードレールに激突し、燃料ホースが外れ炎上、ボディーとハーネスは交換し、エンジンとギアはオーバーホールをして、2週間後の今日の「マンタイトラックディ」に復帰しています。「ノルドシュライフェ」でのタイムもさることながら、レース車輌の修復の早さには驚きます。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 253
2010.08.28

「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」のコース図です。プラスチック製コース図中央右下、コース内直線のほぼ中央の黒丸がツーリスト走行口で写真撮影場所です。コース図はツーリスト走行のプリペードカード発券所、北側の壁に掲示されています。プリペードカードをゲートバー手前の読み取り機で読ませ、パイロンで狭められたコース右脇を助走してからコースに侵入します。コース図、下7時方向に向ってどんどんと加速し、ホーヘンラインの先はタイアバリアで行き止まりでグランプリコースへの侵入はできないようになっていますから、右にカーブをして旧ツーリスト走行口を通過し、2㎞ポストから10㎞ポスト手前アデナウまで、ほぼ下り左右上下のブラインドコースが連続します。これが「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」前半の概要です。

新旧のポルシェ996と997GT3が発券所を背にテールを揃えています。「マンタイトラックディ」の今日、駐車場を占有している車は全車ポルシェばかりですが、3台のポルシェはそれぞれに微妙な変化があり面白いです。


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写真の車輌番号 “H 8 ”の “H” は「HARIBO」の頭文字で、“8” は今年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に参戦したレース車輌のゼッケン番号です。写真の車輌は「マンタイ」のコンプリートカー「M480」です。外見は「ポルシェ997GT3RS」ですが、出力は30馬力アップされ、車輌重量は100㎏以上軽量化が計られています。「ポルシェ997GT3RS」のベース車となっています。
「マンタイレーシング」の「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」のオーナーは、ハンツギード・リーゲルさんです。「HARIBO」は、日本でも良く見かけるグミュキャンディーですが、その名称の由来は、お祖父さんのハンツ・リーゲルさんがボンで創業したことで、その頭文字2字をとって「HARIBO」となったそうです。
「マンタイトラックディ」がスタートし次々と駐車場からコースに出て行きます。3連設置されている内の右端ゲートが開放され入口に2、3人ニュルブルクのスタッフがコースへ入る車のドライバーが、手首につけたストラップを提示することで入場できるよう簡略化されています。この方法は4日間開催される初日の「スクーデリアハンセアート」においても行われています。

昼頃には天候も次第に安定し、コースは完全なドライ変り入場する車が多くなりました。「マンタイカラー」で4連覇目の偉業を達成したゼッケン159もスタートしました。

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オラフ・マンタイさんも「KW」のPR用デモカー「ポルシェ997GT3RS」でスタートしました。「KW」が何台か所有する「ポルシェ997GT3RS」の1台で、「ビルシュタイン」と競合するサスペンションキット製作会社の所有です。「KW」は、18日(水)午前中、工場視察に訪問予定です。

古くからのニッサンのテストドライバー、ダーク・ショイスマンさんも、このイベントを視察にきました。撮影に追われている間にいなくなってしまい挨拶ができず大変残念です。次回にお会いできる楽しみが増えました。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 252
2010.08.27

一昨日のブログにスイッチバックします。理由は昨日のブログに揃いのレーシングスーツで登場頂いたシューレアファミリーの父親と兄妹3台のポルシェが「マンタイファクトリー」内で待機しているからです。撮影班はファクトリー内のレース車輌とコンプリートカーを順次アングルを変えながら写しています。

「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」で四連覇目を果たした2台の「マンタイカラー」の「ポルシェ997GT3RSR」が、今年優勝を逃した「ポルシェ997GT3R」のルーフ越しに見えます。このレースを最後に「ニュルブルクリンク耐久レース」の出場を休止したマルセル・ティーマンさんのネームが鮮やかに写っています。

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手前の「ポルシェ996GT3MR」 は「マンタイレーシング」のチューニングカーで、排気量は3.9L、 出力は450馬力です。日本で良く行われるチューニングのコンセプトとは意を異にしています。この車輌は出力に応じ、関連した他の機能にチューニングが施されていることです。理由は世界一過酷なサーキットにおいて安定した走行を得るためです。常に安定した高速走行を可能とすることで「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」に限らずサーキットやアウトバーン、高速道路において、常にストレスを感じさせない走行ができるからです。出力だけ380馬力から450馬力にしても、足廻りやブレーキを包括した出力に見合うバランスのとれた総合的なチューニングを施すことで車輌は安定し安全に走らせることができます。トータルでバランスがとれた車であることが、ドライバーにとってストレスなく安心して走れる車です。

手前のホワイトの「ポルシェ996GT3MR」の奥に見えるオレンジの「ポルシェ997GT3RS」が、やはりシューレアファミリーの車です。「マンタイトラックディ」に向け、3人掛かりの急ピッチで整備をしています。

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車輌ナンバー“H 8”を付けた「HARIBO」のコンプリートカーです。「マンタイモータース」の手になる、ルーフ、ボンネット、フェンダー、ドアー、内装までも軽量化を施した「ポルシェ997GT3RS」です。「マンタイトラックディ」ブリーフィング前に参加車輌の整備にいそしむ「マンタイレーシング」のメカニック達です。

「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」を大勢で訪ねた時、いつもお世話になる「ニュルブルクリンク」専門のレンターカー会社の社長です。「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の占有走行日で17時まで、お客様が見えない今日は、今後の営業強化と新たなる事業展開にむけての会議に来たそうです。そしてツーリスト走行口に常時2,3台「ゴルフシロッコ」を常設することが、今日の会議で決まったと話してくれました。このシステムが確立したため利用者は大変便利になります。9月15日から開催される「スクーデリアハンセアート」前に営業を始めてもらえると便利で良いのですが。いつから営業開始なのかを聞き忘れました。

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