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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1073
2017.06.25

スクーデリアハンセアートはニュルブルクリンクで年2回、春と秋に開催されますが、2009年までの参加費は2,000ユーロ以下で、正確には1,990ユーロでした。
2010年になって大規模な付帯施設に加え遊園地まで建設した負債が表沙汰になり、それに連動したように参加費が上がり2,130ユーロとなりました。
その後、年を追う毎に少しずつ上がり8年間経った2017年の参加費は3,150ユーロと60%以上上がりました。

ポルシェクラブ六本木が占有走行を申請していた2011年当初、地元でニュルブルクリンクに関連した仕事に関わっている人やレース関係者は当時、推測額で400億円も投資し、こんな施設を造っても12月から3月まで冬の間は観光客すら来ないのに、どうするつもりだと批判的でした。
その1年半後2012年7月に破産しました。
遊園地のジェットコースターは2回の試走で負傷者がでる大きな問題が発生し、造られたのみで今も使用されることなくニュルブルクリンクの負のモニュメントとして、のたうち回っているようにさえ見えます。


ノルドシュライフェ9セクションの内の最終カリキュラムは17.5kmからガルゲンコップを経て直線の最初の20kmまでです。
スタート地点に戻る時、セクションインストラクターからアドバイスを受けるため順番を待つ9グループ21台の参加車両です。

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ポルシェクラブ六本木から参加した加藤さんと550ユーロの参加費でコドライバーとして参加した山田真一さんです。

そして年間半分ずつをドイツと日本で過ごす、ロマン・クレーガーさんです。
ドイツではポルシェ997GT3を日本ではGTRでモータースポーツを楽しんでいますが、現在991GT3が納車されるのを楽しみに待っています。因みに日本にいるときはポルシェクラブ六本木が富士で開催するスポルトファーシューレに必ず参加してくれます。

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今回スクーデリアハンセアートに初めて参加した柴田さんのレンタカーはシロッコでしたが1989年に生産されたエレガントなシロッコで参加しているゼッケン914は9グループのメインリーダーDr.クラウス・ワイグナーさんです。
孫のように若いセクションインストラクターの
ルカ・シュトルズさんからアドバイスを受けていますが、このアンバランスを認容するワイグナーさんの姿勢は大いに見習うべきことと痛感しました。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1072
2017.06.21

インストラクターは皆さん赤いダウンのベストを着用していますが、第9グループのメインインストラクターは小柄で白髪の泌尿器医Dr.クラウス・ワイグナーさんでもう一人がオリーバー・ボイケさんです。

朝方は霧雨が降っていて最初のセクションに向うスタート時点の8時には雨に加え濃い霧も出てきていましたが、10時過ぎから天候は急速に回復に向い、午後のセクションがスタートする14時頃にはすっかり晴れ上がり、5月の日射しがニュルブルクリンク全体に降り注ぎ最良のコンディションとなりました。

真っ先にスタートするのはポルシェクラブ六本木が所属する9グループ、俗に第9軍団です。
参加台数は午後のセクションからポルシェクラブ六本木のメンバー2台が加わり21台となり一列に隊列を組みメルセデスアリーナを通過して行きます。
グランプリコースの直線から短い下りを鋭角に右に折れた所で、初めての参加者はその先どのラインを走ればと戸惑うカーブです。
直線で左ゼブラに寄せ充分減速し、「えぇこんな奥まで」と思うほど奥まで詰めてから右鋭角のインに付けないと、その先のカーブはオーバースピードで入ると滑りやすく何処を走るのか戸惑うこととなります。

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グランプリコースからノルドシュライフェに向う分岐点にニュルブルクリンクの担当者が立ち、通過する車両1台ずつに手を振って、これから始るノルドシュライフェのトレーニングの無事を祈ってくれます。

17kmポストフランツガルテンのジャンピングスポットです。
4速以上の全開で通過すると素人でも前輪は路面を離れます。ここで一番の課題はアクセル全開で突っ込んでいく度胸がまず必要です。
次はその先の右カーブに向って左ゼブラ一杯に寄せ、そのほぼ先端まで詰めてから右ゼブラに走行ラインを移すためブレーキとハンドル操作は緻密さを要求され100mほどの距離で確実に手際よく行う必要があるからです。
ポルシェクラブ六本木の特任講師を務めるウォルフガング・カウフマンさんのブログが更新される度に宙を舞うこのポイントの写真が掲載されています。

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フランツガルテンのジャンピングスポットの直後、350mほど先の急な下り坂に再びバンプがあり、ハンドルをしっかり握った状態で左のゼブラに沿って加速し続けると急に体が宙に残ったようなままの感覚でガクンと沈下し、左写真でお解りのようにその先は蛇道の様なコースが続きます。感覚的にハンドル操作は、ほぼ直線ですが少し右に切って大きな弧を描くようなラインで走行を続け通過する地点ドッティンゲンです。

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ニュルブルクリンクノルドシュライフェ20.82kmで最も長いほぼ平らな直線コースの入口付近までがスクーデリアハンセアート初日午後最初のセクションです。
直線が続く先にアウディクワトロの赤いアーチが見えますが、その左の土手の下にニュルブルクリンクで最も近いガソリンスタンド通称ニュル屋があります。

写真右がスクーデリアハンセアート最後の10セクション目のスタート地点ドッティンゲンです。
コース上の赤いパイロンの先が8グループです。
ポルシェで最も新しい人気車種991GT3RSが互いに反対方向に旋回中ですがシルバーグレーが8グループで白は9グループに所属しトレーニングを受けています。

因みに9グループの991GT3RSは3台で997GT3RS2台、997GT3は3台、964RSRと993RSRが各1台加わる精鋭グループです。
一方8グループの991GT3RSは7台にもなります。
垂涎の的とも言うべく車種が良く集まったものと感心します。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1071
2017.06.20

スクーデリアハンセアート初日、午後のカリキュラムから参加グループは英語の6グループよりドイツ語のインストラクターの9グループに移りました。
2年前までニュルブルクリンクグランプリコースのミューレンバッハでスラロームをお父さんと担当したハンズ・データーさんが一緒にカメラにおさまろう、「さあ、さあもっと近くに寄って」とでも言うように寄り添っての一枚です。
昼食時間を利用した2時間半の全コースのフリー走行は終了し、グランプリコースの直線両側を5グループずつ進行方向に向けゼッケン順に“ハ”の字に並び換えをする参加車両を背景にシャッターを切りました。

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日本からの参加申込書の送付が名簿作成間際でしたから、仕方ありませんがこれで6グループから本来の第9軍団に戻れました。
10グループ中、最強にして最も団結力あるこのグループは2009年にドイツ連邦軍出身のロータ・メインナース・ハーゲンさんと事務機器の営業をされていたエーリッヒ・グローテさんの時に最強グループに成るべくスローガンを掲げました。
ですからどちらかと言うと体育会系でその名残で第9軍団の若い人達が、と言っても40代は過ぎている皆さんが体力を持て余してか、腕立て伏せ50回、一気こなしをはじめました。

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「おぅ、やるねぇ!」とでも言う様にこれから挑戦するドライバーと既にやり遂げたドライバーが腕組みをして眺めています。

我々のグループはニュルブルクリンクノルドシュライフェ9セクションの内の最終セクションで17kmポストのフラッガルテンと18kmポストの中間地点をスタートしてからドティンガー ホーヘの20kmポストまでがトレーニングセクションのためグランプリコースの待機地点からスタートし、ほぼ全周して午後のカリキュラムのスタート地点に向うことになります。
そのため真っ先のスタートで14時15分となります。

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次回に続く

ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1070
2017.06.18

スクーデリアハンセアートノルドシュライフェ20.82kmのうち約1/3に当る6km強、二つのセクションのカリキュラムが初日午前中に終了しました。
一昨日途中で夕食をすませ23時過ぎにホテルに到着しましたが、ポルシェクラブ六本木が共催するスポルトファーシューレ海外版に5月連休の月初2日間休暇を取るため仕事を追い込み、スパートをかけたのでしょうか。心なしか疲れが滲み出る加藤さんです。

スクーデリアハンセアートの昼食会場が3年前からダンロップタイヤのゲストハウスを借り切って採る様になりましたが、その昼食風景です。ここに移る前までは日本のJAFに当るドイツのADACの事務所と通路の一部を使用し、パンと茹でたてのソーセージ、スープ、ドリンク、ケーキ、フルーツ位の昼食でした。
1990年代までの昼食はそれでも充分豪勢に思っている時代でした。今ではスペースは6,7倍と広くなり、参加者全員が一度に食事ができる様になりました。
ビュッフェ形式ですが、種類は何倍にもなりサラダ、スパゲティー、ピザが加わり昼食時間が楽しみになりました。

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当然、いち時に参加者とインストラクターを含むほぼ全員が昼食で集まりますから、顔なじみに出会う機会も今までに比べ多くなりました。5年位前でしょうかグループインストラクターを担当されたフランス人Dr.ジャン・パウリー・ウィラーさんとお会いする機会を得ました。久しくお会いしていませんでしたから、どうされていたのかとお聞きしましたが、暫く来ていなかったとだけ応えられました。
良く奥さんと来られていましたが・・・
その年の開催日が丁度誕生日に当りパーティー会場で1/18のポルシェ911のミニカーをプレゼントされたのには大変驚き、感激しました。その時のお礼を申し述べたのは言うまでもありません。

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昼食を早めに済ませ昼休みの2時間を利用し、全コースを走り込もうと車に戻ると今年2月11日(土)にポルシェクラブ六本木が富士スピードウェイを終日占有し開催したスポルトファーシューレ4 トラックデイにも、ウィンタートレーニングにも参加したロマン・クレーガーさんと再会しました。ワイワイ歓談しているとまた一人、20年来のニュルブルクリンクの走り仲間ステファン・ストロベルさんとお会いしました。
彼は赤い964RS、997GT3を所有して、いますが今回は、紺のM3での参加です。
964RSは永久保存で大事に車庫に保管しているそうで、直ぐこの近くなので、よく走っていすそうですが、そのための車がM3なのでしょう。
右写真、左がロマン・クレーガーさんそして我がポルシェクラブメンバー二人の次がステファン・ストロベルさんです。

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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1069
2017.06.07

前回のブログ2段目、急な下りの途中で左から右コンクリートの壁に向って寄せた後、緩やかにハンドルを左に切り、最低部でドーンと底を突いた後、ちょんとブレーキをかけ、前輪に加重を移動し右に再びハンドルを切り今度はその先が見えない天に向って17度の急勾配を左のゼブラに寄せながらの3次元方向へ移動するセクションへの進入口がこのポストです。
「そうあそこから、ゼブラに沿ってここまで直線で下って来る」と、初参加の柴田さんが納得するまで説明をするインストラクターのオリーバー・ペスケーさんです。

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「そう、あそこから」と指を指して教えるオリーバーさんのポイントを再確認するため、車から降り30m程離れたポイントまで行って説明を受ける熱心な参加者は過去知る限り見ていません。この知識欲に脱帽する思いですし、多分インストラクターも初めてのケースではないでしょうか。
ゼブラから伸びる路側帯白線の外側の排水蓋、グレーチングが重なり二重線のように見える直前のイエローフラッグ手前までブレーキを掛けながら直進し緩やかにハンドルを左に切ると左のゼブラをかすめ・・・と時間をかけ理解するまで丁寧に指導しいます。

ニュルブルクリンクを訪れたモーターファンが楽しみにしている場所のひとつがアデナウの町外れの急な階段を上り詰めた土手の上にあります。
直ぐ下はノルドシュライフェ20.832kmの中間地点で、左から雪崩落ちてくるような感じで走る車を見下ろせます。右手コンクリートバリアの下が真下が一般道との立体交差でその直ぐ先、最低部から天を突くような上り坂がエックスミューレ10kmポストです。

初日第2セクションのチックポイントがベアーザイフェで、担当するインストラクターはベテランのアルフレッド・ウォルフスグルバーさんで本業は医師です。
左足の下◎印がハンドルを切るポイントで、ここから右インのゼブラに向け緩やかにハンドル切ると理想の走行ラインに繋がるよと言われましたが、車速が早い上、目前のガードレールが気がかりで、初参加でここまで詰めてくる度胸はなかなか備わりません。
右写真の右下、路側帯のブロックがなくなっていますが、その手前7個目まで詰めろと25年ほど前にNURの神様ジョー・ベーバーさんが教えてくれましたが、この言葉を思い返しプロと素人の違いを思い知らされます。

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インストラクターの皆さんは、どなたも顔なじみ、和気藹々です。
参加者はいつものお仲間です。
ポルシェクラブ六本木同様に初日午前中のセクショントレーニングが終了したところで1,2,3万歳・・・
2月4日(土)富士スピードウェイのレーシングコースで終日開催したスポルトファーシューレ4に参加したドイツ人メンバー混ざっていますが、お分かり頂けますか。

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次回に続く