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ポルシェ専門店・これが分かればポルシェパラノイア 1057
2016.06.30

諏訪大社下社春宮大門通りから国道20号線中山道を経て秋宮大社通りに向かう御柱街道は里引きのいわばメインに当り、その中心、友之町にある小口さんのお宅に大勢でお伺いし大変ご馳走になりました。

5月とは言え真夏を思わせる好天の下、揃いの法被で「よいしょ、よいしょ」のかけ声で御柱を曳き小口邸でご馳走になった生ビールの美味しいこと。飲んで食べた後は、御柱街道に面した二階の特等席に陣取りそれなりに年配の男性は開け放たれた窓辺から諏訪大社最大の御柱、秋宮一が現れるのを今や遅しと待ちます。
うら若き女性は飲んで食べエネルギーを補給すると早速、御柱の運行状態の探索に出かけました。

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スタートして6時間、喇叭隊の後から曳き綱の先頭に立つ前触れの旗が何十本と重なり合いゆっくり、ゆっくりと進んで来ます。曳行に参加している地区の名が染め抜かれた旗は長持ちに付く神紋と同色の茄子紺と同系の藍に混じって高張提灯も掲げられています。

300m程も後方の木遣りが聞こえ怒濤の叫び声と表現すれば良いのでしょうか。先頭集団の氏子に混じる木遣り師の「おねがぁいだ~」に曳き綱に付く氏子も周囲の観客も唱和し、皆さん七年に一度開催される御柱祭を楽しんでいます。

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木遣りコンクール日本一の最優秀賞を受賞された小口 典久さんのお宅の二階から、これから現れる御柱を眺める、ご馳走に与った皆さんと陰で支え、心のこもった手料理で持て成して頂きました小口家のご家族です。

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次回に続く

ポルシェ専門店・これが分かればポルシェパラノイア 1056
2016.06.28

自宅で木遣りを唄ったことがないと小口さんの挨拶で聞いた皆さんから「エェ~」と驚きの声が上がりました。
木遣り衣装の小口さんにお会いする度、木遣りは聞けるものとの思い込みが我々にありましたから一瞬戸惑いその後、驚きの声が出たのが本音でしょう。

東京の大学を今春卒業し、親元に戻り跡を継がれるご子息です。
小口さんのご両親から三世代が、この春竣工したばかりで木の香がするご自宅と隠居棟に住まわれる理想の住環境です。近年急速に核家族化が進み、社会問題になっている昨今ですが、1,200年余の伝統を現代まで受け継いできた御柱祭を将来に引き継ぎ伝えて行く上で理想的なご家族です。

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①竣工なったばかりのご自宅で、②七年に一度行われる神事、諏訪大社下社里引きが最も盛り上がる二日目③“木遣りコンクール日本一最優秀賞”の襷を肩に④ご自宅で初めて木遣りを披露される⑤主人公の小口 典久さんです。
ご家族、そしてお仲間やテレビ局の皆様と共に席を同じくさせて頂き、そんななか抜けるような澄んだ木遣り唄が響き渡り改めて聞き惚れ感動しました。

ご自分が唄われた後、今度はご子息が木遣りを披露し、初めて親子二代の木遣りをお聞きする幸運に恵まれました。

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秋宮一の御柱の前触れ、露払いの喇叭隊が太鼓を交え小口邸の前を通過していきます。
里曳き初日は旧川岸村の氏子が曳行を担当し、諏訪大社下社春宮の境内から下馬橋を通過した地点で初日を終えています。二日目の今日は旧諏訪市が曳行していますが、曳き綱の延長は300mにもなり、今朝8時に曳行が開始され、小口邸まで約1km余の地点に到達したのが14時過ぎです。

先ほどまで小口邸で同席していたテレビ局のカメラがその模様を撮影しています。

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ポルシェ専門店・これが分かればポルシェパラノイア 1055
2016.06.24

諏訪大社式年造営御柱祭里引き二日目の休憩所は春宮大通りと国道20号線の交差点から東に500m、大社通の交差点の手前70mが今日お世話になるお宅です。交差点をそのまま直進するとその先が諏訪大社下社秋宮で手前を左斜めに折れる道が旧中山道で、大社通の交差点を右折すると甲州街道です。
12時までにお伺いする約束で春宮二の御柱の曳行に参加していましたから、30分前に離脱し、約束時間の少し前に全員到着しました。

我々が着いて直ぐにご主人が帰宅しました。

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早速、玄関前で遠慮なしに大勢でお伺いした旨、全員でお礼の挨拶を交わし記念撮影をしました。

この家の主は諏訪大社下社御柱祭になくてはならない“時の人” 木遣りコンクール最優秀賞を受賞された下諏訪町木遣り保存会の小口 典久さんです。
右後方には今年大学を修了し地元の企業に就職した息子さんも加わって頂きましたが、親子二代が木遣りの装束を着けられています。

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お母様、奥様、お嬢様の家族三代と親戚の皆さんが手伝われ何日も費し手塩にかけ作られた手料理を全員が感謝の心をを込めご馳走になりました。
お呼び頂き席に着かれた皆さんは、今年竣工したばかりのこの家を設計された建築士や御柱祭取材のテレビ局の皆さん達でした。

乾杯の後、小口さんからの挨拶で自宅で木遣り唄を歌ったことはありませんと話され、ご子息と一緒に御柱のように太く美しい杉の大黒柱の脇に立たれました・・・・

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ポルシェ専門店・これが分かればポルシェパラノイア 1054
2016.06.23

5月にも関わらず好天も手伝って真夏のような強い日射しが降りそそぎ、熱中症予防のアナウンスを聞くまでもなく自主的に水分を補給しなければ本当に熱中症になりそうな暑さです。
備えあれば憂いなし、腹掛けやウェストポーチからアルコール入りの補給用水が顔をのぞかせています。

そんな状況下で少々足元がおぼつかない氏子もいるようですが、皆さん昨夜の寝不足も何のその、周辺どの氏子より意気軒昂で天突き万歳を三唱し大いに盛り上がっています。

因みに引き綱から更に伸びる朱の綱は号外同様に綱係りの腕章をした氏子代表の男性から提供された綱で、何故か女性が頼むと人数分を快く譲って頂けました。

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木遣りに合わせ“ヨイショ、よいしょ” と二重奏のかけ声を張り上げ御柱が動いている間は綱を引き、動かなくなると水分補強を繰り返しての曳行を11時半まで精一杯頑張り続けたつもりですが、この足つきでどの曳行に位貢献できたのでしょうかは皆さん共通の疑問です。

水分補給は十二分にしても力仕事?に水腹では力が入りません。
朝来た諏訪大社秋宮の中間地点まで再び人垣を掻き分け引き返しました。
御柱祭の露払いの長持ちが隊列を組んで春宮方面から秋宮に向け亀の牛歩のごとく進んで行きます。
今日の休憩所としてお宿を引き受けて頂いた御柱街道のメインストリートまで辿り着きました。
周辺の黄色い幟に囲まれるようにポルシェクラブ六本木の幟の掲げられた所が今日の休憩所です。

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新緑の木々を縁取るように杉木立が聳えている所が諏訪大社下社秋宮です。
道路標識右方面、国道20号線が甲州街道で直進をすると和田峠を経て佐久に至る旧中山道で御柱祭の前夜5月13日(金)から16日(月)まで4泊お世話になった温泉宿「鉄鋼泉」のある温泉街です。

今回大変お世話になった休憩所前を練る長持ちを担ぐ皆さんの足元をアップで写しました。
腰を落とし、膝を曲げ、体を斜に構え、揃えての動作で御柱祭里引きの三日の華やかさを競い合う練習に何日を費し、今日の晴れ舞台に立ったのでしょう。朝8時に宿を出て3kmを手ぶらで多少の人混みを掻き分け歩いただけで足元
がおぼつかない運動不足を実感する半日でした。

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ポルシェ専門店・これが分かればポルシェパラノイア 1053
2016.06.22

長持ちの担ぎ手の衣装は渋い茄子紺で今まで紹介した、どの長持ちも同様にお岡目の面の左右に茄子紺と朱の旗が斜めに掲げられ長持ちが上下にしなうのに合わせ、踊るようになびいています。、
信濃國一之宮諏訪大社の神紋、梶の葉紋の茄子紺の旗が長持ちの岡目に向かって左に掲げられていますが担ぎ手の衣装の渋い茄子紺と同色です。
右の神紋を染め抜いた旗は朱色でどの長持ちも統一されています。

神紋の梶の葉は上社と下社で少し違いがあります。
神紋の根の部分の違いで下社は5本あり上社に比べ1本多く「根梶」あるいは「根あり梶」と称され、三葉の梶が大地に太い根を張った意匠だそうです。
因みに上社が下社に比べ歴史は古いそうです。

春宮大門の鳥居の柱に飾られた藁の神紋の根は5本になっています。

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里引き初日の昨日は今回の諏訪大社御柱祭最大の秋宮一を曳行しました。
今日は秋宮二を曳行します。
秋宮二は8時半に下馬橋を発ち2時間を経過し、曳行担当の各地区名を示す先頭の旗持ちが春宮大門まで来ていませんから、初日同様に出発が遅れているのでしょう。

春宮大門通りを一杯になって曳行する先行の秋宮一の氏子を掻き分けながら強い日差しの下、その先約400m程を進むのに20分もかかり何とか秋宮二の引き綱で空いている所まで辿り着きましが、真夏のような日射しの下でどっと汗をかいての曳行開始です。

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腕章をした方が氏子向けの諏訪大社下社御柱祭里引きの号外を配りながら我々の所にも来ました。
沢山の仲間が参加しているから沢山下さいと頼んだら、ごっそり預けて行きました。
氏子で参加したポルシェクラブ会員の引き綱周辺の皆さんに配布することで一帯は瞬く間に連帯感と絆が生まれました。そんな心地よい和がごく自然に生じたのは以下の理由も大きく関係しているのでしょうか?

熱射病に気をつけ充分水分を採って下さい。
のアナウンスに何故か皆さん缶ビールや酎ハイを手にほろ酔い加減ですが、これで水分の補給になるのでしょうか?

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