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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 699
2013.01.29

ポルシェウィンタートレーニングはフィンランドと同様に4日間のカリキュラムが組まれ開催されています。
なぜ4日間なのかと疑問を持たれる方がいると思います。
サーキットを走った経験のない初心者が曲がりなりにも氷上でのアクセル操作を覚えるのに早朝から日没まで走りずくめでほぼ3日半日かかり何とかハンドリングのコツが解るようになるのが平均のようです。
個人差はありますがサーキットを良く走っている人でも初めて氷上トレーニングに参加したなら2日以上、3日がかりでアクセルとハンドル操作をほぼ納得の行くレベルに持って行くのが平均です。
その後は自分の努力で技量に磨きを掛けることになります。

4日間開催した第5回ポルシェウィンタートレーニングの期間中に大クラッシュをしたポルシェ2題とAE86の画像を掲載しました。
頭から雪の壁に突っ込んでもポルシェへのダメージが全くないのがウィンタートレーニングの大きな特徴です。
つるつるの青氷の小さな左カーブでアクセルを吹かし雪の壁を回避しようとしたのが災いしての大クラッシュですが原因は進入時のオーバースピードです。
さながらウニモグの足廻りを見るようで、これで大丈夫か心配します。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




ギャラリーコーナーでの直線のドリフトのあとの邪念による大クラッシュです。
頭から雪の壁を突き破り乗り上げ止まりましたがオケラ同様でアンダーカバーの下は大量の雪を抱え込み4輪が宙に浮いています。
こんな状態のスタックはニッサンのエルグランドが威力を発揮してくれます。
牽引ロープを後部のフックに掛け引っ張るとアンダーカバーが橇の役をなし滑るように簡単に引き出されました。

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ギャラリーコーナーに面しプロカメラマンも加わったカメラの放列のなか時速70km程で雪煙を巻き上げ走り回る初代のトヨタAE86です。
鏡面状態の硬質の氷面を削るため唯一スパイクタイヤを履かせ走らせました。
今冬は例年になく気温が低く諏訪湖も早くから全面結氷し御神渡りができるほどでしたから2倍の標高の八千穂レイクのリンクをスパイクタイヤで走っても硬質の鏡面氷は僅かに引っ掻き傷が付くほどでなかなかはかどりません。
ギャラリーが華麗なドリフトと豪快に巻き上げる雪煙を見て面白がり、やんやと囃し立てるのについ乗りすぎカメラの放列の中にドリフトのまま飛び込んできて、ギャラリーはてんやわんやで火鉢をひっくり返したような大騒ぎになりました。
被害は黄色のコンチネンタルの幟のポールが折れ、ポルシェクラブ六本木の幟がトヨタAE86の屋根を飛び越し吹っ飛んで暴走車は停まりました。

逃げるのに忙しかったギャラリーから雪の固まりをフロントガラスに叩き付けられ更にやんやの大喝采

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その後はいつも通り力を合わせ御柱のように引き出しドライバーは吹っ飛んだポルシェクラブ六本木の幟を大漁旗代わり左手はフロントスポイラーを杖代わりに天を仰いでいます。
そして皆は凱歌の大騒ぎ。

これがポルシェクラブ六本木が主催するおおよそのイベント内容と雰囲気です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 698
2013.01.28

ポルシェウィンタートレーニング八千穂、初日午後のカリキュラムです。
ポルシェクラブ六本木の入会希望者で氷上トレーニングは初参加者の車です。
午後トレーニング開始前のブリーフィングでアクセルに連動したハンドリンク、滑り出した時のハンドルの戻しが遅い。少ない。と注意を受けた直後のスタックだったので氷上の模範走行を披露してもらいました。

勿論ハンドルを握るのはウォルフガング・カウフマンさんでパッセンジャーシートは初参加者です。

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八千穂レイクの外周コースを華麗に流れるような弧を描きカメラに迫ってきます。

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にわか仕込みの氷上ドライバーなら、ここで格好良くと邪推が芽生え出口のコーナーを曲がりきれず雪を思い切り抱え込むスタックというストーリーですが。

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スペシャリストのカウフマンさんは流麗に流しながらカウンターを当て走り去っていきました。
カウフマンさんの究極の動画のドライビングをまだご覧になっていない方はポルシェパラノイア530をぜひご覧下さい。
常に路面の状態を掌握しながら周辺状況も把握しての妙技は絶賛に値します。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 697
2013.01.27

八千穂レイクでのポルシェウィンタートレーニング初日午後のカリキュラム開始です。
今日参加の全員が揃ってのブリーフィングです。
北西の空はどんよりと曇っていますが、西は好天を予想させるように明るくなってきました。
午前中の講評と多くの参加者が陥っている課題である “ハンドリングの戻しが遅く不十分である” 旨の指摘がウォルフガング・カウフマンさんからありました。

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しかし、アドバイスを受けてもご覧の状態に陥りやすいのが初めての参加者です。
後続する参加者全員が雪の壁に阻まれ身動きならなくなったポルシェ996GT3の脱出の助っ人に駆け寄ります。この程度のスタックだと6名が力を合わせてれば容易に脱出できますが、車に寄り添った全員が一致団結し力をいつにして初めて脱出できることでチームワークの大切さを実感します。
協力し合うことがスポルトファーシューレに参加する重要な副次的要因でもあります。

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都合で参加できなかった会員が近くに用事があったのでとわざわざ東京から見学に来てくれました。次回は是非スケジュールを調整し参加頂けたなら既に参加しているニュルブルクリンクノルドシュライフェ同様に面白く素晴らしいトレーニングとなることを伝え試走してもらいました。

午後になり何とか雪が止み天候が落ち着いたところでリンク内に歩道を設けるため除雪作業にいそしむ事務局の市川さんです。
スタック時に救援人員が早急に駆け付けるため最短の歩行路を確保する目的です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 696
2013.01.26

凍てつく氷上でのドライビングスクールを存分に楽しんだ後の食を担当して頂きましたフレンチレストラン ハーモナイズの佐々木シェフです。
八千穂レイクの南湖岸の休憩施設に設けたケータリングを含む温かい昼食を5日間用意して頂きました。
昼食時は4日間貸切で毎日メニューを変えて提供頂き今回のポルシェウィンタートレーニングは夕食を合わせると美食の競演でした。
ささやかなお礼の意味を込めウォルフガング・カウフマンさんの握るハンドルでパッセンジャーシートに身をゆだね思い切り楽しんで頂きました。

八千穂レイクのリンク管理を担当頂きました市川さんです。
早朝から夜遅くまで連日氷上リンクの維持管理にご尽力頂きこのイベントを成功に導いていた立役者です。
赤銅色に日焼けした山男?の顔です。

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朝の内、激しく叩き付けるように降った雪も時折小やみになり薄日が差したと思う間もなく再び降り始めるニュルブルクリンク並みに急激な変化を繰り返す荒れた初日の天候です。 
ほとんど立ちずくめで指導に当たるカウフマンさんの熱意が開催の度に伝わる氷上トレーニングです。 

13時に午前のトレーニングを終了し、参加者全員がハーモナイズに集合しました。レストランは4日間昼食時間の13時から14時30分まで貸切で対応して頂きました。 
吹きすさぶ北風に体の芯まで冷え切ったのでしょうか。防寒帽とダウンジャケットままテーブルに着いています。 
                                                                                                                                                                                                  
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八千穂レイクから約800m下りると天候も安定し青空が広がり薪ストーブと新春の強い日射しで店内はぽかぽかと春のような温かさです。
初めて参加した皆さんを交え4時間のトレーニングの成果を話し合い寛いだ時間を楽しんでいます。

カウフマンさん一人リンクに残りコースの整備をしてから既に昼食を終えた皆さんとレストランで合流しました。
菜食主義ですから肉は口にせず野菜サラダとバッサ(水)のみの食事です。
世界各地をレースや車輌テストで飛び回っているようですが、訪れた国の食事を取ることにしているそうで、関西以西で口にしない人が多い納豆だけは苦手な様です。
だから会話の中で何か気に入らない冗談を言われた時には “納豆” “納豆”と言って撃退するようにしています。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 695
2013.01.25

今年で5年目を迎えたポルシェウィンタートレーニングですが、毎回天候に悩まされてきました。
第1回は女神湖で開催されましたが、厳冬期大寒にも関わらず前日は小春日和で水銀柱は13℃を指し氷上に積もった雪が解けコースは水浸しになり、肝を冷やしましたが、唯一天気予報で今夕第一級の寒波が大陸から張り出し本州を覆うとの神頼みで開催日を迎えました。
深夜2時、早朝3時と4時、1時間おきにリンクの状態を見回りましたが、まさに薄氷の思いでした。
日の出前6時の気温は-18℃まで下がり前日水浸しの冠水状態だったリンクは見事に再生を果たし、参加者51人の車をリンク上に並べることができました。

今回からイベントに新たに加わったスタッフはウォルフガング・カウフマンさんの通訳の甲斐さんです。
ポルシェに精通し自分もポルシェ乗りで参加者の気持ちが良く通じ完璧なドイツ語で通訳の任を4日間に亘り務めて頂きました。
お馴染みの自動車レースのプロカメラマン菊池一仁さんです。
いつも無理なお願いをして参加頂いています。
今回の多忙な中、お越し頂きました。


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今イベントに先だち年末にドイツを訪問しカウフマンさんと最終調整をしイベントを成功に導いて頂いた元ルーフクラブ会長の大鹿さんです。
本業の仕事を抱え貴重な4日間を確保しオーガナイズして頂きました。

文武両道の医師原中さんです。
前日からカウフマンさんとリンク設営で入山し、今朝も朝食抜きで6時30分にはリンクに出てイベント開始前の最終整備をしてくれました。

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赤いちゃんちゃんこならぬダウンジャケットを着用し協力体制の硬いスクラムを組む津々見校長先生とルーフの整備に精通し毎年氷上イベントを縁の下から支えて頂いている吉田さんです。
お二人の赤いダウンジャケットが功を奏し魔除けならぬ暖冬除けとなり、4日間過去最良のコンデションでイベントを開催することができました。
氷上に佇む3人
今回のイベント開催に堪能な英語で脇を支えて頂いた会員の二人を両脇にしたカウフマンさんです。

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