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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 610
2012.07.31

空梅雨で終わった関東地方は、今日も朝から真夏の太陽が照りつけ、蝉の声が一層暑さ感じさせるまさに油照りの猛暑が続いています。

先月初旬の朝夕はフリースを着ても肌寒い日が続きました。
そんな6月7日(木)早朝4時半の築地魚河岸の風景です。
3時に自宅を出て聖路加タワー内にあるホテルに投宿するジグフリード・シャラーさんとロビーで落ち合い徒歩で7分ほどの魚河岸まで急ぎました。
3時半少し過ぎの場外市場は薄暗く15m程の高さに設置した投光器からの逆光にたなごころをかざし場外市場を一巡後、改めて晴海通り沿い勝鬨橋近くの入口までシャラードさんのリクエストに応え鮪の競りを見学するために戻りました。

隅田川越しに東の空は明るんできましたが、順番待ちでただ立っていると深々とにじり寄ってくる寒さを感じます。
ガードマン4名が鮪の競りを見学に訪れた人の順番待ちの列の整理に当たっています。
サンドイッチマンのような絵表示の看板をタスキがけにし三々五々到着する見学者の質問に応えながら、競り場での撮影はフラッシュの使用を禁止する旨の注意をしています。

鎌倉鎌倉



1回の見学者の人数は60名で4時半前ら並び30分ほどで第1グループは定員となりました。最初の60名は場外市場入口左脇の見学者案内所に一旦入室し段ボール箱に無造作に放り込まれているタバードをガードマンが見学者一人一人に配りました。
受け取ったタバードが汗の臭いのするのには閉口しましたが、摘みながら着用する感覚で出来るならば遠慮したい代物でした。
室内で更に20分ほど待機する間に場内の注意事項のDVDをエンドレスで放映していました。
順番で並んでからの待ち時間は約1時間
案内所出口近くに並んだ人から引率者に続き、ニュルブルクリンクノルドシュライフェのかる鴨のように付いて行きます。

鎌倉鎌倉




早朝4時前に訪れた時、冷凍鮪を大型トラックから降ろしていた反対棟で見学者入口と朱字で書かれた鉄扉を開け競り場に足を踏み入れました。
40,50kgの冷凍鮪が綺麗に並べられ競りに掛けられるのを待っています。
競りの参加者は既に希望する鮪に目星を付けているようで先ほどまで盛んにメモをとっていました。

鎌倉鎌倉



次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 609
2012.07.22

日光から帰っての翌6月6日(水)は鎌倉の観光に行きました。
ポルシェクラブ六本木の会員は皆さん多忙で誰も同伴できず英語の同時通訳ができる元フィンランドの中学校の英語教師とその友人の女性が同伴で長谷の大仏、円覚寺、明月院あじさい寺等の観光に出掛けました。
折悪しくあじさいは少し早かったようですが、二人の美女の観光案内でジグフリード・シャラーさんはすこぶるご満悦でした。
東京に戻る途中、横浜に立ち寄り6月2日(土)富士スピードウェイで開催されたスポルトファーシューレでドイツ語の通訳をお願いした大津さんの仕事が終わるのを待って10月1日から開催競れるニュルブルク週間の打ち合わせをしました。

夕食を兼ねた打ち合わせは、うなぎ割烹店で開催時のこまごました調整を約2時間に亘り話し合いました。
来日し毎日和食を食べた練習の成果で大分上手に箸を使えるようになったシャラーさんです。

鎌倉鎌倉




当面、全ての打ち合わせを終え帰路につきましただインターチェンジに向かう登り坂で正面からびっくりするほど大きな月が現れ暫し停車しシャッターを切りました。
もう少し手前で停まれたなら路面から立ちのぼる放射熱でもっと大きく見えたのですが、少し気づくのが遅かったようです。二日前が十五夜でしたから右上が少し欠けて見えます。タイミングが少し遅かったようです。

タフなシャラーさんに連日のお付き合いです。
今日は朝3時に起床、築地の魚河岸見物に出掛けました。
場内は早朝から威勢の良いかけ声と共に魚の入った箱を満載した運搬車が場内を縦横に走り回っています。
シャラーさんのたっての希望で寝不足気味で重い身体を引きずって魚河岸に来ましたから、うろうろしていたら跳ね飛ばされそうな威勢の良い周囲に気圧され疲れも眠気も一掃されました。
仕事に打ち込む魚河岸の皆さんには失礼ですが気分転換、エネルギーを充填するには充分すぎる活気が満ち溢れています。

鎌倉鎌倉



ご覧下さい。
丸々とした冷凍鮪が大型トラックの荷台から2本を並べてタイヤの上に次ぎ次ぎと落下してきます。
手鉤を鮪のエラに掛け無造作に大型車輌から落とすのですが決して鼻先や尾びれからでなく横になってタイヤの上に落ちる様をジッと見させてもらいました。
無駄のないリズミカルな動作は全員が一帯となった動きで何十本物も積んであった鮪は僅か数分で下ろし終えました。
熟練したプロの鉤使いと手さばきに感心した次第です。
広い場内は冷凍鮪が所狭しと並びこんなブースが両側2ヶ所ずつ4ヶ所、見ることができました。
シャラーさんも盛んにカメラを向けていました。
東京の台所風景です。

鎌倉鎌倉



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 608
2012.07.21

標高1400mの戦場ヶ原は白樺の芽吹きが初まったばかりで残雪こそないものの山裾の陽当たりの良くない林の木々はまだ芽吹きさえしていません。
窓を開ければ4月のように風は冷たく東照宮との標高差が750m以上あると気温差の違いと周辺の風景まで変わってしまうのは驚くばかりです。

日光日光



空梅雨後の猛暑続きから一転し、一昨日から東京も4月の気温に逆戻りし、朝夕は一昨日までの猛暑とはほど遠い肌寒ささえ感じる陽気です。
夜間は薄掛けでは寒く布団がほしい程でした。
今までのような夏日でしたら少しは涼風感が味わえると思っていましたが、今朝の気温とアップした写真がそぐわないかもしれませんが、まずはご一読下さい。

多量の水が滝壺に落下する水しぶき、その落下音で大声でなければ会話が聞き取れない轟音です。
そして半袖では耐えきれないほどの寒さです。
滝壺から舞い上がる水煙でカメラも着衣も水滴でしっとり湿り、一昨日までの猛暑でしたら丁度マッチした話題でしたが、二日ずれてしまいました。
来週から再び猛暑日に戻るとの天気予報です。
その折り再び写真だけでもご覧になって下さい。

日光日光




車から下りのエレベータで滝壺の見える展望台につながる下り勾配の隧道を展望台に向かいます。トンネルの壁は白い塗料で綺麗に塗装され、ひんやりとした地下道特有の寒さとはひと味違う展望台は夏休みを利用し訪れるには絶好の場所かもしてません。
自然の涼風を存分に味わうことができます。
シャラーさんとの日光珍道中は華厳の滝を最後に無事終了します。 

左の写真との種明かしではありませんが、シャラーさんとの寸法差は肩口ほどもあり横幅は同等ないし少し上回っているようです。
失礼しました。

本当はこの位の寒さで何するものぞ と気張っているところです。

日光日光



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 607
2012.07.20

【緊急のお知らせ】

ニュルブルクリンク週間開催のお知らせ


今年5月1週のどかな春の日差しの中、 北側から広大な菜の花畑越しにニュルブルク城を眺めました。芽吹いたばかりの透けるような柔らかな若葉の緑、そしてニュルブルクリンクのグランプリコースの航空写真、 アイフェルの地を舞台に2度目の激震が去る7月18日(水)に走りました。

しかし地元で、そしてモータースポーツに関連し生計を立てている人々は「ああまたか」 とさしたる驚きはなかったようです。
それは3年前に、このことが起こりうることを地元の人々は誰しも解っていたからです。
解らなかったのは、300億円とも400億円とも云われる多額の税金を投入し、この無謀なプロジェクトにゴーサインを出した人達だけです。

ニュルブルクリンクニュルブルクリンク




7月18日(水)にニュルブルクリンク有限会社に対し、 ニュルブルクリンクを所有するラインライトプファルツ州が突然破産宣告をしたからです。
多額の税金を投入しニュルブルクリンクグランプリコース周辺にホテル2棟、アミューズメント施設、小売店やショールームが入る商業施設やレストランを無謀に作ったからです。
その脱線ぶりは写真のジェットコースターと同様です。
初めてのテスト走行で脱線、開業前の試走で圧力ボンベが爆発し負傷者8名を出し営業開始を延期、昨年10月2日の営業開始に先だつ試運転でまた脱線、無軌道な開発計画と良く似ています。

写真は今年のニュルブルクリンク24時間耐久レース開催スタート当日の5月19日(土)朝のニュルブルクリンクグランプリコース周辺の模様です。
メイン道路の一等地沿いに、ずらりと軒を並べる俗に言う高価な箱物です。
建設推進に関する試算は年間を通し来場者は1日平均2千人だそうですが、年間10回開催される耐久レースVLNと24時間耐久レース以外、写真のように賑わうことはありません。
レースのない日曜日、祭日のノルドシュライフェは一般走行車輌1台につき1周24ユーロで開放するツーリスト走行が行われています。
好天日の来場者を年間にならし一日平均2千人を試算することには、とても無理があります。
なぜならば12月初めから3月末まで4ヶ月間、1年の1/3ニュルブルクリンクノルドシュライフェを走ることは凍結と降雪で不可能ですから、 ツーリスト走行の来場者はいません。

ニュルブルクリンクニュルブルクリンク




ニュルブルクリンクに古くからあるドリントホテル1階のバーの壁には世界各地の自動車クラブのカーバッチがびっしり飾ってあります。
そんな中に「ポルシェクラブ六本木」のオリジナルバッチもあります。
因みに素材はドライカーボンとチタンを使用しクラブ番号11をデザインに取り入れています。ご希望の方はポルシェクラブ六本木のホームページに掲載されていますのでご覧下さい。

さて、問題のニュルブルクリンク破産の激震ニュースで、2012年10月 1日(月)から5日(金)迄ニュルブルクリンクで開催される北ドイツ自動車連盟とポルシェクラブ六本木共催のニュルブルクリンク週間の開催を危ぶむ参加希望者から問い合わせが多数寄せられました。

ニュルブルクリンクニュルブルクリンク




2009年12月4日にニュルブルクリンク有限会社が破産したことで、ニュルブルクリンク オートモーティブ有限会社と二社が運営に当たってきましたが来場者がなく、人の入らない箱物を抱えるニュルブルクリンク有限会社が1ヶ月2千万円と云われる利息すら支払うことができず破産しました。
このプロジェクトは州政府の失政ですから、利益の上げられるモータースポーツ部門のみ転生し、人の入らない巨額な赤字の原因となるニュルブルクリンク有限会社を破産とすることは経済活動の基本原則として、関係者は早くから問題解決の対策として考えていたことです。  

ポルシェクラブ六本木と北ドイツ自動車連盟が10月 1日(月)から5日(金)まで占有使用の契約書を交わしたのは、ニュルブルクリンク オートモーティブ有限会社との契約です。
この度、ニュルブルクリンク有限会社が破産したことでニュルブルク週間のイベントが中止になると云うことは上記の理由からありませんので、ご心配には及びません。
ポルシェ乗りの皆様の多数の参加をお待ち申し上げております。

詳細はポルシェクラブ六本木のホームページをご覧下さい。
参加者の説明会は 8月 5日(日)14時からムラタチューンで開催いたします。 

ニュルブルクリンクニュルブルクリンク



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 606
2012.07.19

ジグフリード・シャラーさんは初めての来日です。
きっかけは今年5月にニュルブルクリンクでスクーデリアハンゼアートが開催したドライビングスクールで第9グループのリーダーとして参加していました。
フェアウェルパーティーの席で、富士スピードウェイで開催するスポルトファーシューレ 3 の話をしたところ日本にぜひ行きたいと云うこととなり実現しました。
シュッツトガルトで数社の会社を経営するオーナーとして永年仕事一筋に励んできたそうですが、もうそろそろ自分の時間も大切にしたい歳と考え1社を売却し、あちこち気ままに歩くことにしたそうで、その最初の旅が日本でした。
そして訪れた先が逍遥(園) とは良くでき過ぎた気もしますが、偶然とは云えこんな偶然があるんですね。

苔むした石灯籠にカメラを向けている真剣な眼差しを写そうとしたら気配を感じにっこり微笑んでくれました。
左手にドイツ語の観光ガイドブックを持っています。
東照宮境内に入り、見ざる、言わざる、聞かざるを見て陽明門に向かいます。

日光日光




東照宮は生憎改修中で養生シートに被われ外観は見ることができませんでしたが、真夏日のなか更に長い登り坂に挑み眠り猫を見に行きました。
シャラーさんに生半可な説明は不要で間違った説明をするとドイツ語のガイドブックで予習した内容を見直し何回か説明を訂正され不勉強をさらけ出す有り様でした。

表参道脇に陽明門をイメージすると不似合いな一枚板に書かれた標高634mの表示板が突き立てられているのを見つけ自信に満ちた説明を懲りずにしました。
この地点が東京スカイツリーと同じ高さであると云う情報はさすがガイドブックに記載されていませんでしたが日独対抗の日光ガイド戦は1勝14敗の完敗で終わりました。
シャラーさんの真面目さを知る逸話です。

日光日光



国道120号線を北上し中禅寺湖の湖畔を過ぎ戦場ヶ原まで上って見ました。
標高が高くなるに従い雲が厚くなり、半袖のシャツでは肌寒い気温です。
戦場ヶ原の枯れ野を一望する展望台に立ち眺めた広々とした情景です。

もう何10年前のことでしょうか。
日産プリンスの設計主査桜井真一郎氏がここ戦場ヶ原に稲妻が走るイメージでスカイラインの設計を手がけたことがあったことを思い浮かべシャッターを切りましたが、ほんのほんの僅かでもこの写真からそのイメージを感じて頂けたでしょうか。

日光日光



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