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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 485
2011.10.31

10月3日(月)23時近くにアグネッセンホフでの第9軍団の結団式は終わりました。最後は全員グラッパで乾杯をしてお開きとなりました。
明日は朝7時45分までにRent Race Carで借りた車でニュルブルクリンクグランプリコース内の9グループと表示されたスペースに時間厳守で集合です。
今朝6時から朝食なしの活動と時差とグラッパの影響で皆さん相当疲れているはずですが、ニュルブルクリンク内のリンドナーホテルに戻ると丁度ミハエル・クルムさんがライプツィヒから到着しバッタリ、はち合わせをしました。6月のニュルブルクリンク24時間耐久レース以来、久々の再会です。後は津々見先生が到着すればインストラクターは全員揃います。

身の引き締まる冷気と好天の下、スクデリアハンセアートは二日目を迎えました。

マンタイレーシング
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2011年秋期の開会宣言が大型スピーカーを通し宣言されレース場内のグランドスタンドに反響し余韻を残しています。
8時にいつも通りスッペの軽騎兵序曲でグループ毎に7グループからスタートしました。
第9軍団は3番目のスタートで15kmポスト ピッパーマンから初日のカリキュラムが始まりました。エッシュバッハ、アイスコーナを経たフランツガルテン手前までの約2kmです。
これから始まるブリーフィングとカリキュラムに沿った指導が始まりますが、初参加の皆さんは特に引き締まり緊張しない人はいないでしょう。世界一難しい今まで走ったサーキットとは違うサーキットですから。


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カリキュラム初日、最初のグループ第9軍団は日本人が占めていることをこのセクションを担当するインストラクターは聞いているでしょう。
握手で迎えてくれ早速ブリーフィングの開始です。皆さん神妙に耳を傾けています。
初めてニュルブルクリンクノルドシュライフェを走るポルシェ乗りにとって、これ程、ポルシェ冥利に尽きるトレーニングは存在しないでしょう。
初参加者は全員インストラクターの車に同乗して進入ラインを低速度で走り、ポイントを確認しながら、その都度説明を受け質問に答えてくれます。
今回は昨年より3割参加者を絞り、12セクションから10セクションにして区間距離を伸ばし、より時間をかけノルドシュライフェの走り方を教えてくれます。 

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 484
2011.10.30

ドイツ東西統一記念日で今日は休日、好天の災いとでも云うのでしょうか。
いつもオープンする10時の時点では霧で、昼近くになると霧は晴れあまりにも良すぎる天候に誘われるようにツーリスト走行車が押しかけ入場制限で場内の駐車場に入れないため周辺の取り付け道路の路肩は駐車車輌が列をなしています。スクーデリアハンセアート初日はツーリスト走行と併用でしたから、多重事故で6時間半の走行時間で実質走れたのは1時間40分位しかありませんでした。
19時からスクーデリアハンセアートのウェルカムパーティーが始まりました。
ポルシェクラブ六本木からの参加者は全員第9グループでドイツ人が3名という編成です。インストラクターはいつも通りルターさんとエアリッヒさんでお互いにヤァ、ヤァと簡単な挨拶でしたが親密ぶりは以前にも増し1年ぶりの再会です。何故なら今年の春開催されるはずのスクーデリアハンセアートはニュルブルクリンクとの価格交渉で折り合いがつかず開催できなかったためです。
しかし、今回再開できたことで53年連続の偉業は途切れることなく引き継がれました。その歴史は素晴らしいです。
ウェルカムパーティーの開始は19時からですが関係者の挨拶があまりにも長く60分程もあります。ビュッフェ形式ですから適当な時間に皆さんそれぞれ食事を始めます。

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会場はいつものドリントホテルで円卓が一杯に置かれ、グループが表示されたテーブルに着席すると写真でご覧頂いた状況です。参加者数ではニュルブルクリンクで開催されるドライビングスクールで最大規模です。2時間の間に乾きと空腹は満たされ21時に第9グループのみパーティーを終了しドリントホテルから6km程、西にあるアグネッセンホフに移動し、第9軍団の結団式がとり行われました。
このホテルは地の食材を生かした料理が美味しいことで有名でマンタイレーシングのケータリングもこのホテルを使っています。
そして第9軍団の参加者は皆さんいつもスクーデリアハンセアートの開催期間中このホテル利用していますが、今回参加の日本人17名はリンドナーホテルでしたから、このホテルはドイツの参加者とインストラクターが宿泊しているのみで第9軍団が我々を受け入れたことで宿泊客が減りこのホテルに迷惑を掛けたようです。
結団式は小ホールに同伴者も含む全員が集まりましたからルターさんとエアリッヒさんは終始立ったままでの結団式となりました。大いに盛り上がりブリーフィングと自己紹介で23時近になってしまいました。日本は既に朝6時です。時差ボケも2日目が特にきついです。

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その時差に関してですが、10月最終日曜日の翌日10月31日(月)早朝3時にドイツは夏時間から冬時間に切り替わります。日本との時差は7時間から8時間に変ります。この夏一時日本でもサマータイム導入の話がでましたがロシアはサマータイムを中止したそうです。永年続くドイツでも賛否両論があり、節電の効果はないとか、乳牛の出が悪くなったとか、眠い、空腹感等、暫くの間、影響があるようです。
ところで、夏時間と冬時間の切り替えが丑三つ時から1時間ずらし、3時にした理由は何故なのかお分かりになりますか。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 483
2011.10.29

スクーデリアハンセアート開催初日の10月3日(月)は、東西ドイツ統一記念日で祝日です。連日好天に恵まれ今日もオープンと同時に沢山のツーリスト走行希望者が殺到するでしょう。昨日の午後全員参加受付は済ませてあり10時からのオープンを前に8時からRent Rece Carを訪ねました。初めてニュルブルクリンクノルドシュライフェを走る参加者を“かる鴨走行”で牽引しコースを覚えてもらうのが目的でクリーン・テオ社長は古くからの親友でADAC並びにニュルブルクリンク公認のインストラクター パール・マーティンさんに牽引役お願いしてくれました。テオさんは今までの信頼と友情の証にインストラクター代はポルシェクラブ六本木の皆さんにプレゼントします。と言われパール・マーティンさんの紹介がありました。

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今日から4日間使用する車を皆さんに公表し、参加者全員が承諾書にサインを済ませました。
ゼッケンとトランスポンダーはニュルブルクリンク事務局から昨夜のうちにRent Rece Carに届いていましたから、参加者名簿を基にゼッケンと車種を割り振る配車は限られた車種をいかに決めるか気苦労と時間を要する作業です。
昨日ノルドシュライフェで使用し、全車が無傷で帰庫する保証がないなかで全ての車のメンテナンスを深夜までかけ終了し、今朝の配車に備えるのはRent Rece Carは、限られた時間内に少人数の整備士で全車チェックすることとなり大変な作業です。整備の完了した車をリストに載せ配車しますから当日の朝でないと配車ができないのが実情です。
都合良くと思わせるように、コースは霧で10時開場が遅れ11時になると連絡が入りました。少し時間に余裕ができました。

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11時半全車ツーリスト走行口に集合しましたが、ゲートは閉ざされたままですから、待機するしかありません。澄み切った青空にビルシュタインの幟が南西の微風を受け、はためいています。好天の証です。
あまり待つこともなくゲートが開き、待ち構えていた車がどっと押し寄せ堰を切ったように走り出しましたが程なく6台が絡む事故発生しゲート入口のランプは青から赤に変わりました。
この時間を利用し昼食をとることにしました。
直ぐ近くのレストラン ティーヤガルテンです。昼食はビュッフェ形式で大勢で押しかけても時間をかけずに済ませることができ、食事をしながら走行が開始したかどうかノルドシュライフェの状況が分かる場所にあります。

食事の後パール・マーティンさんとゆっくり話す機会ができました。
今朝Rent Rece Carのブリーフィングで話す言葉は何語でも必要最小限を即座に伝えることができることについてです。
マーティンさんがパッセンジャーシートでノルドシュライフェに不慣れなドライバーの運転する車に乗って教える場合、手をドライバーが見える位置にかざすことで伝えられる。
●こぶしをかざしたらブレーキ ●手のひらを前後に煽ったらアクセル ●指の本数でギアを表現できる。という話でノルドシュライフェで見ず知らずのダライバーが運転する助手席に乗ってくれることは、かの国ではなかなか考えられません。
これも自動車文化の大きな違いでしょうか。

因みにパール・マーティンさんはADACのインストラクターを認定する委員だそうです。スクーデリアハンセアートのインストラクターも務めています。
この環境と条件が自動車文化の層を増す基礎となるのでしょう。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 482
2011.10.28

15時から約1時間Rent Rece Carを訪ねた後、明日から走るニュルブルクリンクノルドシュライフェとは、どんなコースなのか実地に赴き見ることにしました。コースの状況を自分の目で見て高低差やブラインドコーナーの実体を傍観者の立場で観察し、明日は自分が走ってコースの実体を体感することで両面から捉えることが可能となります。ノルドシュライフェを走る前にこのような方法でコースを知っておくことは特に大切なことなので実地を見ることにしました。
最初に行ったのはノルドシュライフェの中間地点10kmのアデナウのゲートです。道路を挟んで反対側の急な石段を登り土手の上から弓なりに降ってくるコースはエックスミューレです。好天続きの3連休の日曜日ですから、どこにも駐車するスペースがありません。徒歩で10分程の場所にあるスーパーマーケットの駐車場に車を置きじっくりとコースを観察しました。

次に訪れたのはニュルブルクリンクノルドシュライフェのスタート地点ツーリスト走行口です。17時を過ぎていますが、ご覧の通りまだ日は高くこれから走ろうとする人達でごった返しています。

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その後、16kmポスト ブルンヘン通称ギャラリーコーナーからコースを見下ろしました。連休を利用して20台以上のキャンピングカーがアウトドアーを楽しんでいます。
18時少し前ですが日差しは強く10月を迎え秋の陽は長い影を伸ばしていますが、この時期には珍しく気温は高めで半袖のポルシャツでも寒くはありません。車から降りためいめいの参加者は右からS字で降ってくるコースを見るなり感嘆の声を上げています。明日は自分もここを走るとの決意で気の引き締まる思いでしょう。

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ブルンヘンの直ぐ近く17kmポスト フランツガルテンからの眺めです。起伏の激しいS字のコースが右から降りてきます。右ゼブラの中間がジャンピングスポットなぼと説明を受けながら、金網越しにコースを眺めるていますが、明日から
ノルドシュライフェを初めて走る参加者は自分もここを走るという新たな決意で心境は少なからず複雑でしょう。
今、ここに来るまで日本で相当サーキットを走ってきたはずですが
Rent Rece Carを訪ねクリーン・テオ社長から今まで皆さんが走ってきたサーキットとは全く違うということをお伝えします。と云う言葉が耳朶に残っていることでしょう。その言葉を今まで走ってきた経験の裏打ちで否定したい自尊心とノルドシャライフェを実地で確かめた今の心境は自分自身との葛藤でしょう。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 481
2011.10.26

ラ・ランテルナで昼食後、明日から始まるスクーデリアハンセアーで使用する車輌の配車と借り受け契約でRent Rece Carを訪ねました。
勿論、契約上の注意事項の説明を受けることが実質的には最も大切なことです。社長のテオ・クリーンさんと奥さん、そしてこの夏から新たに加わったスタッフの男性が訪ねた我々一人一人を暖かく握手で迎えてくれました。
来訪の挨拶の後、テオさんからお礼の挨拶があり核心の説明に入りました。
まず、参加者の中でニュルブルクリンクノルドシュライフェを初めて走る人は手を挙げてほしいと言われ10名のうち4名が挙手をしました。
しかし、この人達は全員、
日本国内でのレース経験者です。

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冒頭テオさんからニュルブルクリンクノルドシャライフェを走る上で、まず注意しなければならないことは、今まで皆さんが走ってきたサーキットとは全く違うということをお伝えします。今まで走った経験のある人でも慣れているからと云って決して気を緩めないでほしい。何故ならノルドシュライフェは、この時期急激に天候が変わりそれに伴いコースの路面も変化します。
明日、明後日は好天の予報ですが、ここアイフェル高原の天候は予報同一ではない等々の説明がありました。

次ぎは明日から使用する車輌の説明で事務所の裏にある大きな駐車場に案内されました。

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イベント案内の掲載は最も保有台数の多いゴルフシロッコを基準にしましたから、まずシロッコの操作説明です。
初めてノルドシュライフェを経験する参加者は熱心に耳を傾けています。

初心忘るべからず。
ポルシェ乗りがニュルブルクリンクノルドシュライフェを走るのに最も適した言葉なのかもしれません。

次はルノーメガーヌのマニュアル車です。
初めてノルドシュライフェを走る人はハンドルとブレーキそして最も重要なコースを覚えることにのみ専念できるシロッコが最適です。

日本でポルシェに乗っていようがいまいが。
ここはニュルブルクリンクノルドシュライフェだからです。

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