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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 309
2010.11.30

ツーリスト走行口南側の「マンタイレーシング」を訪問後、反対の北側にある「プロスポーツ」にクリストファー・エッサーさんを訪ねました。明日から二日間ポルシェAGの主催で「ポルシェドライビングスクール」が開催されます。初日はグランプリコース、2日目は「ノルドシェライフェ」ですが、両日とも生憎雨の予報です。レインタイヤとホイールを用意する必要に迫られエッサーさんを訪ねました。ここでも「マンタイレーシング」同様に驚嘆することがありました。エッサーさんはATSのホイールをレース用にセンターロックで特注で製作し、このホイールが合うはずだと言って装着したところ、ピタリと合いました。プロの素晴らしさをここでも知ることとなりました。後輪と前輪のホイールの違いをご覧頂けます。

マンタイレーシングマンタイレーシング




明日からのドライビングスクールに備え6点式シートベルトの装着を「プロスポーツ」に依頼しました。マターベルトのセッティング箇所がドライバーズシート下のフロアーのほぼ中央にあり、ベルトをセッティングしてから初めて問題が判明しました。マターベルトをメンバーに固定し、短い足に合わせシートを前部にスライドするとマターベルトが短くシートを貫通して6点でセッティングできないことです。明日はグランプリコースのドライビングスクールなので最悪の場合、2日目の「ノルドシュライフェ」に間に合えば良しとし、ポルシェセンターにシートに装着しシートと同調するマターベルト用のバーを注文しました。1時間近く掛け装着したベルトは、単に足が短いと言う悲しい理由で装着できませんでした。

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「ポルシェGT2RS」のシートベルトの装着を依頼しに行ったことでエッサーさんがぜひ乗せてほしいと希望され、どうぞ「ノルドシュライフェ」へと誘いました。この時ドイツ国内では「ポルシェGT2RS」は、まだデリバリーされていないと言うことを聞きました。良く入手できた。現車を見るのは初めてだとドライバーズシートに座りご満悦です。パッセンジャーシートは新車引き渡し時のままカバーを掛けていましたから、そんなことも嬉しかったのかも知れません。

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明日からのドライビングスクールに備えての前祝いと、帰宅せず「マンタイレーシング」に泊まり込み整備に当たるウーヴェ・フルークさんの健闘と再会を祝し「ラ・ランテルナ」で夕食を共にしました。昨日のブログに掲載したように「マンタイHARIBO」の組み付け状況から、もう少し急いだ方が良いと思うのですが、19時には祝杯を掲げていましたが、レースまでにゼッケン88「マンタイHARIBO」の組み付けは間に合うのでしょうか。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 308
2010.11.29

「ポルシェ997GT3RS」後期型のモデルとなった「マンタイレーシング」M480と右は「ポルシェ997GT2RS」です。特筆すべきは「マンタイレーシング」のコンプリートカーの頂点に位置する「M700」と「ポルシェ997GT2RS」は “うりふたつ” ということです。特にハンドリングと足回りについては「M700」そのもので、強力なパワーでグイグイと押してくる感覚とそのパワーをしっか路面に伝える安定した足廻りは、ドライバーのみならずパッセンジャーシートにも限界の高さをいやがうえにも認識させます。

参戦歴は違っても素晴らしい戦績を残す「ポルシェ997レーシング」2台が「マンタイレーシング」のファクトリー内に並んだ珍しい写真です。左は2009年に4連覇を果たした栄光の「ポルシェ997GT3RSR」で、右は今年最終戦の「ニュルブルクリンク耐久レース」VLNに備え整備が完了し、最終チェックを待つ「ポルシェ997GT3R」です。カラーリングは「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」のどこを走っていても一目で分かるイエローにグリーンの矢をあしらった「マンタイカラー」です。フロントガラスにはチェックシートが貼付され最後の点検をすませれば「ニュルブルクリンク」のピットに向かうのみです。

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雨の第9戦でコントロールを失いガードレールに接触した「マンタイHARIBO」のゼッケン88「ポルシェ997GT3R」です。フロント、リアとも全ての機器が取り払われ測定を終了後、組み付け作業を開始した10月26日(火)14時26分です。
この状態で約49時間30分後に予選スタートで、車検はそれより前に開始しますから素人目には間に合うのかと心配です。監督で足廻りの調律師ウーベ・フルークさんは手を休めることこそしませんが、質問にはいつも通り答えてくれました。

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組み付け作業はウーヴェさん一人で行われています。この状態から約49時間後のレースに間に合うそうです。さすがにこの一週間は170km離れたフランクフルトの自宅には帰宅していないそうですが、この状態から一人で約47時間ほどで組み付けてしまうことに驚嘆します。更に驚くのは睡眠時間を確保してですから想像できない正確さとスピードです。この集団が「マンタイレーシング」なのでしょう。理屈抜きで驚くばかりです。

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エンジン組み立て室です。ここもやはりゴットハンドのヨルク・フレッフェンさんが一人でエンジンを組み立てています。陽気そのもので、いつものように冗談を言いながら、プロのピアニストが鍵盤に触れるしなやかな指の様なリズ感で一つ一つのパーツを組み付けていきます。
当然このエンジンはゼッケン88「マンタイHARIBO」に搭載されます。ついつい話込み1時間ほど邪魔をしてしまいました。忙しそうな素振りすら全く感じさせない冷静さはレースで培われたのでしょうか。何とも不思議な「マンタイレーシング」のスペシャリスト集団です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 307
2010.11.26

38th「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」は、2010年5月15日(土)15時にスタートし16日(日)15時のフィニッシュ迄24時間に亘る激闘が繰り広げられました。DVDのタイトルの映像の後、ローリングスタートの迫力ある瞬間が映し出されました。

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レースは漆黒の夜間に突入し、ゼッケン1「マンタイレーシング」の「ポルシェ997GT3R」のオンボード映像です。「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」の17kmポスト通過後の闇の映像です。

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深夜のピットです。4番グリットからスタートしたフェニックスレーシングの「アウディーR8 LMS」がピットインしてきました。メカニックは秒を競う作業、ドライバーは闇と競合との戦いです。

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スターティンググリット9番、ゼッケン9「ポルシェ997GT3R」ハイブリット車のピットイン風景です。トップに躍り出て燃費効率の良さを遺憾なく発揮しています。慌ただしいドライバー交代とピット作業が映像から強烈に感じとれる「ニュルブルクリンク24時間耐久」です。

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契約した迫力ある映像を試写した後、その場で記念の写真を撮りました。これで2010年38th「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」のDVDを3年連続して「ポルシェクラブ六本木」の監修のもと制作することが可能となりました。昨年同様にストーリーのある映像で「ポルシェ乗り」の皆様にご提供できる喜びは格別です。ポルシェ開発の地「ニュルブルクリンク」からのレースの模様を今年も「ユーロピクチャー」の長谷部社長のご協力で作ることができましたことをお礼申し上げます。発売は12月10日(金)を予定しています。詳しくは「ポルシェクラブ六本木」と「ムラタチューン」のホームペーでご覧下さい。

契約調印後、相互の契約書を交換しました。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 306
2010.11.23

コブレンツとトリアー間のアウトバーンを2往復、440kmとホテルからアウトバーンのウルメンまで片道21kmで482kmの走破を3時間で消化するため当初、朝9時にホテルをスタートの予定でした。しかし「慣らし運転」する「ポルシェ997GT2RS」が、昨夜の寒さで車全体がフリーズ状態なのと道路の凍結を考慮し、スタートを30分遅くしました。アウトバーンの道路状況も良く好天に恵まれ予定通り走破し12時半にホテルに戻りました。

13時からニュルブルクリンクでWIGE MEDIA AG のゲオルグ・ボルムバウム社長と契約の調印です。2010年38th「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の版権取得の契約書の署名と交換です。訪問の挨拶の後、契約した映像を確認のためボルムバウム社長と美人の秘書に案内され編集室を訪ねました。映像の編集担当者のマルコ・ショーヴァーさんが迫力ある映像を次々と見せてくれました。

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過去の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の貴重な映像を合わせての版権購入契約です。25年前の1985年の映像から年代別に収録されています。
昨年開催した「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の映像から、貴重なシーンを発見したので12月10日発売予定の予告を兼ね連続で掲載しました。解説なしでご覧になってもお分かり頂けます。

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早送りの画像から見つけたシーンです。「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」18kmポストの事故の瞬間を的確に捉えた貴重な映像です。ゼッケン117のフォルクスワーゲンモータースポーツ、ワークスチームの「スロッコ」が、ゼッケン80のBMWに210km以上の速度で追突する瞬間です。カルロス・サインツ、パトリック・シモン、ディーター・ディピング、ウォルフガング・カウフマンの各ドライバーです。

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事故の後、一週間ほど首と肩に痛みが残ったとドライバーで「ポルシェクラブ六本木」顧問のカウフマンさんがコメントしています。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 305
2010.11.22

10月25日(月)週明け、午後4時過ぎのトリアー市内です。日が傾くと気温は急速に低下を始めました。「黒い門」まで駐車場から約15分程歩きましたが、東京の真冬並みです。地元の皆さんは、そんなことはお構いなくスタンドでワインを飲んでいます。モーゼルワインの故郷ですからワインが好きなんですね。

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昨夜からの素晴らしい程の冷え込みと満天の星空は、今朝の好天を約束してくれました。7時半過ぎに辺りはようやく明るくなり、ホテルのバルコニーからの牧場の眺めは、日本ならさながら初冬の高原のような風景です。日の出前の冷気が牧場から続く小さな集落を静かに押し包み放牧されている羊もその雰囲気の中にたたずんでいます。暖炉から立ち登る紫色の煙も朝のしじまに漂っています。今冬に向け初めて体験する一番の寒さです。

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晩秋を思わせるドイツの秋、遅い朝日がようやく地平線から昇り、辺り一面氷結の世界です。ホテル入口に続く石段脇の植栽は、花も葉も見事な美しさで自然の作り出した芸術です。陽が出る前はシャッターを押す指がこごえました。
「ポルシェ997GT2RS」は、升の記をくっきりと描き出しています。天に向いた部分は全て凍てつきこんな状態です。

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凍てつくホテルのカーポーチで一夜を過ごした「ポルシェ997GT2RS」です。リアウィンドーは急いで解凍する必要がないので、昨夜はフロントを東に向け駐車し、日光で解凍するのを待ってから、今日も「慣らし運転」に出発です。一点の雲もなく見渡す限り紺碧の空が続き天気予報では一日小春日和のようです。

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朝食を済ませ、こうりついた「ポルシェ」の解凍を待ち、予定を30分遅れて9時半過ぎにようやくアウトバーンのウルメンを目指し、今日のノルマの「慣らし運転」をスタートしました。3時間で500kmの走破です。ウルメンを起点に西はトリアーまで、東はコブレンツまでの間を2往復です。ホテル周辺の牧場は一面、霜で白く輝いています。朝7時の時点の気温は-5℃で、陽が昇り4℃まで約10℃上昇しました。遠くの丘のなだらかな斜面に馬が牧草をはんでいます。ニュルブルクリンク周辺はこれからの季節、厳しい自然が創り出す造形で美しさが溢れる素晴らしい季節です。

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