新着情報

ポルシェ整備 964・足回り リアサスペンション・アッパーマウントの経年劣化    
2018.04.30

ポルシェ 964のリアサスペンションを取り付けるアッパーマウントの経年劣化です。

リアのアッパーマウントは、フロントのアッパーマウントに比べるとステアリングを切ることがないため、負担が小さいパーツです。
 
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ですが、ポルシェ964は最初のモデルが発売開始されてから約22年経過しているため、
経年劣化によってアッパーマウントが切れる症状が多く発生しています。
またポルシェ964の次のモデルであるポルシェ993にも同様の症状が見られます。
 
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ムラタチューンでは点検の際、必ずこの部分の確認を行っており、
症状が見つかれば交換をお勧めしております。

ポルシェ整備 996 カレラ・エンジン ブローバイバルブからのオイル漏れ   
2018.04.29

ポルシェ 996 カレラのエンジンのブローバイバルブからのオイル漏れの修理を行います。ブローバイバルブはエンジンルーム右リア奥に取り付けられています。

 
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ブローバイバルブは、クランクケース内等に溜まる「ブローバイガス」の圧力を一定に保つためのものです。このブローバイガスの中には、エンジンオイルの他にガソリンが混じっており、それがオイル漏れの原因となります。
 
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オイル漏れを防ぐためには、定期的にサーキットなどで高速走行を行う等、エンジンを十分に温める(油温を上げる)必要があります。そうすればブローバイガスの中からガソリンが蒸発してなくなるため、トラブルの発生を防ぐことができます。

ポルシェ整備 993・足回り タイロッドの経年劣化の症例    
2018.04.28

本日はポルシェ 993のタイロッドの経年劣化の症状をご紹介いたします。

 
以前もご紹介したことのあるタイロッド は、ハンドル操作に合わせてフロントタイヤを左右に動かすために、ステアリングラックからアップライトまでを繋ぐパーツです。

今回お客様の持ち込まれたポルシェ 993のタイロッドには、経年劣化による性能低下がみられました。
 
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まずはタイヤ側にあるゴムダンパーが傷んでいることがご確認いただけます。
 
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続いて車体側のピロボール部分にもダメージが見られます。
 
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この2つの症状とも経年劣化によるもので、新品のタイロッドに交換いたしました。

ポルシェ整備 964・カレラ/エンジン オーバーホール・シリンダーヘッドのカーボン落とし
2018.04.27

ポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンのカーボン落としです。

写真のシリンダーヘッドのポルシェ 964 カレラの3.6リッターのエンジンは、約8万キロもの走行距離を重ねており、表面にカーボンが付き、黒く変色しております。
 
ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

カーボン落としは、ひとつひとつ丁寧に磨き、洗浄を重ねる必要があるため、エンジンのオーバーホールで一番時間がかかる作業となっております。
 
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ポルシェ整備 964・カレラ2 フューエルゲージに発生した燃料タンク内のサビ     
2018.04.26

ポルシェ 964 カレラ2 フューエルゲージをご紹介します。


フューエルゲージは、燃料タンクの中に挿入されており、中に入っているセンサーが
燃料の残量に合わせて上下することで、運転席にある燃料計にガソリンの残量を伝えています。
 
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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、燃料計が指し示すガソリンの残量が
残り半分程になるとまだガソリンが残っているにもかかわらず「残量ゼロ」と表示されてしまう
トラブルが発生しておりました。

フューエルゲージを外して調べてみるとフューエルゲージの底がさびていることが確認できました。
この錆が、燃料計が指し示すガソリンの残量にトラブルが出ていた原因であると考えられます。
 
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また今回のお客様は、過去に同様のトラブルから数回フューエルゲージを交換されておりました。
普段はガソリンに浸かっている部分のため、錆が発生しにくい部分です。

何度も錆が発生している原因を探すため、燃料タンクのガソリンを全て抜いて中を確認しました。
すると粉状の錆が燃料タンクに沈殿しており、その数度のトラブルを引き起こした原因と断定できました。

今後、同様のトラブルが発生しない様、燃料タンク内を丁寧に洗浄し、新品のフューエルゲージに交換しました。