新着情報

ポルシェ整備 964・エンジン クランクケースの組付けのチェックと準備 その2      
2017.11.30

本日もオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。


クランクケースの各合わせ面の砥石を使って丁寧に磨く前と後の比較写真をご覧ください。
それぞれ左が前、右が後の写真となります。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備

表面に付いたオイルの汚れはもちろんのこと、表面が平らに綺麗に磨かれているのがお分かり頂けます。
すべてのパーツに対して丁寧に、ポルシェのエンジンを知り尽くした匠の技です。

明日に続きます。

ポルシェ整備 964・エンジン クランクケースの組付けチェックと準備 その1 
2017.11.29

本日より数回に渡ってオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。本日はクランクケースの左右の接合面の確認作業をご紹介いたします。

 
ポルシェ 整備

クランクケースを左右の接合面は、両面とも凹凸なく平らな面になっていなければいけません。
ほんのわずかでも凹凸があると、左右のクランクケースがきちんと接合されず、後々その箇所からオイル漏れがする可能性が非常に高くなります。
 
ポルシェ 整備


そのためムラタチューンでは、凹凸(特に凸)部分がないか接合面の表面を表面を磨きながら丁寧に確認を行っております。
非常に細かく時間のかかる作業ですが、今後ポルシェに長く乗っていただいた際にオイル漏れトラブルの発生を少なくするために必須となる作業です。
 
ポルシェ 整備


明日に続きます。

ポルシェ整備 964 リア・テンションプレート〜足回りの整備          
2017.11.28

ポルシェのアライメント調整を行うテンションプレートをご紹介します。

ポルシェ 964のテンションプレートはリアタイヤの内側、アップライトと車体を繋ぐように取り付けられています。アライメント調整できるようにボルト穴が複数空いているのがご確認いただけます。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 964から取り外したテンションプレートです。
 
ポルシェ 整備


車体側に固定するピローボール部分をご覧ください。ゴム製のダストブーツが劣化してひび割れ、塵が点いていることがお分かり頂けるかと思います。トラブルが発生する可能性が非常に高いのは明らかです。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備

テンションプレートは、ピローボール部分だけを交換することはできませんので、テンションプレートごとのアッセンプリー交換となります。しかしながら、テ ンションプレートは非常に高価なパーツのため、交換が必要な場合はお客様に詳細をご説明を行った上で、テンションプレートの交換を行います。

ポルシェ整備 964・カレラ2 ショックアブソーバーの経年劣化の症状例       
2017.11.27

ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーの経年劣化をご紹介します。


ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。
 
ポルシェ 整備


ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。

発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。
写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。
 
ポルシェ 整備

ポルシェ整備 996・カレラ ミッションマウントの経年劣化〜交換     
2017.11.26

ポルシェ 996 カレラのミッションマウントの交換をご紹介します。

 
ポルシェ 整備


ミッションマウントはトランスミッションを車体に固定するためのパーツで、
振動を緩和させるために内側がゴムで囲われた「ゴムブッシュ」となっております。
 
ポルシェ 整備


ゴムブッシュのため、経年劣化によりひび割れたり、切れて破損することが多いパーツです。

ミッションマウントのゴムブッシュが切れてしまうと、トランスミッション自体が振動することとなり、
最悪の場合、トランスミッション内のギアの破損してしまう可能性があります