新着情報

ポルシェ整備 964 カレラ2・エンジン マグネシウム素材に表れる独特のサビ その2  
2017.05.31

昨日に引き続き、ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。


凹凸になった錆をすべて除去し、洗浄を行いました。
粉上になった錆や凹凸部分が無くなっていることがご確認いただけます。

 
ポルシェ 整備
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このまま液体のパッキン交換をおこなって、チェーンカバーを取り付けますが、
ムラタチューンでは、再び錆が発生するのを予防するため、サビ止め塗装を行ってから、取り付けております。
 
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ポルシェ整備 964 カレラ2・エンジン マグネシウム素材に表れる独特のサビ その1  
2017.05.30

ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。


車体からエンジンを取り外しましたところの写真です。チェーンカバーは赤丸の部分となります。
チェーンカバーからオイル漏れしていることが確認できます。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備


チェーンカバーを取り外しました溝のようになっている部分をご覧ください。
凹凸ができているのをご確認いただけます。この凹凸部分は錆です。

 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備



チェーンカバーはマグネシウムで製作されているため、鉄などとは異なり、このような錆となります。
凹凸部分の表面を削り取ると粉上になった錆が出てきました。

 
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ポルシェ整備 993・ターボ マニュアルトランスミッションの修理 その9   
2017.05.27

引き続き「ポルシェ 993ターボ ミッションの修理」をご紹介していきます。
昨日は、LSDの内部ディスクの摩耗までご紹介しました。

摩耗したLSDの内部ディスクは、デフを組み付け直す際に新品に交換いたします。
新品のLSDの内部ディスクと今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993ターボから取り外したLSDの内部ディスクを並べてました。左側が、新品のディスク。右側が今回取り外したディスクとなります。
 

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新品のLSDの内部ディスクは素材が変更となり、接触面がカーボンのパーツとなっております。トラブルが発生しにくくなるよう、ポルシェ社の対策が施されたディスクとなっています。
 

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ポルシェ整備 993・ターボ マニュアルトランスミッションの修理 その8   
2017.05.26

引き続き「ポルシェ 993ターボ ミッションの修理」をご紹介していきます。
デフを分解していき、LSDの内部ディスクを取り出しました。ポルシェ 993ターボは、4枚のLSDの内部ディスクが取り付けられています。
 

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備



それぞれのディスクの厚みを測定します。新品の状態ですと厚みは3mmありますが、今回のポルシェ 993ターボは最小で2.6mmと摩耗が進行してることがわかりました。
 

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またLSDの内部ディスクは、写真の通り黒色の素材でできたパーツです。ミッションオイルの変色および、ミッション内部の内壁に付着していた異物はこのLSDの内部ディスクの摩耗によって発生した異物がミッションオイルとともにミッション内を潤滑することにより発生したと考えられます。
 

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993・ターボ マニュアルトランスミッションの修理 その7   
2017.05.25

引き続き「ポルシェ 993ターボ ミッションの修理」をご紹介していきます。
昨日に続き、デフの分解をご紹介します。

ミッションのメインケースから取り外したデフを順番に分解していきます。分解途中の写真です。デフの中にヘドロのように異物が堆積していました。
 

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


デフを完全に分解する前に、LSDに予めかけられている力「イニシャルトルク」を測定します。測定はポルシェのマニュアルに従ってこのように行います。ポルシェ社が定めたイニシャルトルクの基準値は0.25~1.5kgです。
 

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現在のデフのイニシャルトルクを測定したところ「0.4kg」という値が得られました。ポルシェ社の基準値内(0.25~1.5kg)ではありますが、トルクの値が少なっていることが確認できました。
 

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明日に続きます。