新着情報

ポルシェ整備 964 最近トラブル症例が多い足回りの修理      
2017.01.31

ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーです。


ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせたコンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備
写真左は平常時。写真右のようにピストンを押しても上に戻る力が無くなっている。

ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。

ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりしてショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。
 

ポルシェ整備 カイエン エンジン本体の”回転”を抑制するエンジンマウント       
2017.01.30

ポルシェ カイエンのV8エンジン搭載車のみ取り付けられているエンジンマウントをご紹介します。

ポルシェ カイエンのV6エンジン搭載車は車体下部の2か所で車体にマウントされています。V8エンジンを積む、今回のポルシェ カイエン SはV6より重く、より大きなV8エンジンを積んでいるため、車体上部にもエンジンマウントがあります。
 
 
ポルシェ 整備
先日もご紹介いたしましたが、エンジンは内部でクランクシャフトが回転しているため、エンジン本体にも回転方向に動こうとする力 が働きます。ポルシェ カイエン V8エンジン搭載車にはその回転力を抑制し、エンジンを支えるため車体上部にもエンジンマウントが取り付けられています。
 
 
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ポルシェ整備 964 カレラ2 ブローバイホースの経年劣化によるオイル漏れ      
2017.01.29

本日は、ポルシェ 964 カレラ 2のブローバイホースの劣化をご紹介いたします。


ブローバイホースは以前にご紹介したブローバイガスの圧力を
一定に保つためのパーツ「ブローバイバルブ」 から右リアタイヤ前にあるオイルタンクまでを繋ぐホースです。
 
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ブローバイホースはゴム製のパーツのため、経年劣化によって亀裂が入り、オイル漏れ等が起こりやすい場所です。
劣化したブローバイホースは新品に交換いたします。

ポルシェ整備 カイエン エンジン不調の原因と修理    
2017.01.28

本日は、ポルシェ カイエン イグニッションコイルのひび割れをご紹介いたします。

イグニッションコイルとは、エンジンへ火花を飛ばす点火プラグを放電させるための電圧を作り出す変圧器のことです。
 
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お客様が持ち込まれたポルシェ カイエンはエンジンの調子が悪い兆候がみられました。
詳しく点検を行ったところ、イグニッションコイルにひび割れが確認できました。
 
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イグニッションコイルの内側には電流が流れており、それがエンジンへ火花を飛ばしますが、
このひび割れが発生したことにより、ここから電気が逃げてしまって結果、スパークプラグへ電気が送られず、エンジンのミスファイアが発生していたことがエンジン不調の原因でした。
 
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ポルシェ整備 964・エンジン バルブリテーナーのクラックチェック   
2017.01.27

ポルシェ 964 エンジンのバルブリテーナーのクラック(亀裂)チェックを行っています。

 
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赤色の浸透液をバルブリテーナー表面に塗布し、しばらく時間をおいて表面に浸透させます。その後、余分な浸透液を除去して、白色の現像液を表面に塗布します。バルブリテーナーに亀裂が入っているとその部分に浸透液が残り、亀裂を発見することができます。
亀裂が入ったバルブリテーナーは新品に交換します。