新着情報

ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換〜特殊な構造の紹介 その3 
2015.10.31

本日も引き続きポルシェ 997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。


ポルシェ 997 GT2 RSには、「センターロック方式」と呼ばれるタイヤ固定方式が採用されています。

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センターロックとは、通常の車で4~6本のボルト・ナットで固定するところを、1個のナットでタイヤをハブに固定する方式のことです。主にレーシングカーなどの素早いタイヤ交換が必要な場合で採用されいるものです。

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ブレーキローターは赤いピンでハブに固定されており、ピンを付け替えを行なってブレーキローター交換を交換致しました。

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ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換〜特殊な構造の紹介 その2 
2015.10.30

本日も引き続きポルシェ 997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。

ポルシェ 997 GT2 RSに装着されているブレーキローターの写真をもう一度ご覧ください。
一般的なブレーキローターと比べて何かが違うがお分かり頂けますでしょうか?

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もうローターに少し近寄った写真を御覧ください。ベル部分とディスク部分に隙間があり、
それぞれ異なる素材で作られているのがお分かり頂けます。

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これはフローティングディスクと呼ばれる構造で、軽量化とディスク部分の交換が容易にできるように考えられた構造となっています。

ポルシェ整備 997 GT2 ブレーキ交換〜特殊な構造の紹介 その1 
2015.10.29

本日よりポルシェ 997 GT2 RSのブレーキローター交換を通じて、

997 GT2 RSに装着されている特殊なブレーキローターの構造をご紹介致します。

写真が、ポルシェ 997 GT2 RSに装着されているブレーキローターです。

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ブレーキローター内側のベル部分をご覧ください。
ベルの内側で色が変わり、2層構造になっていることがお分かり頂けます。

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外側の銀色の部分は一般的なスチール製ですが、内側の黒い部分はカーボンセラミックでできています。
これは「ポルシェ セラミック コンポジット ブレーキ」(略してPCCB)と呼ばれる特殊なブレーキシステムのパーツです。

100%スチールで作られているブレーキに比べて、このPCCBは非常に軽量で、耐久性に優れ、レスポンス性も優れています。F1などレースの世界では一般に使用されているカーボンブレーキを、市販車に利用できるようポルシェが開発した画期的なブレーキシステムです。

ポルシェ整備 964カレラ2 足回りテンションプレートの経年劣化 
2015.10.28

ポルシェのアライメント調整を行うテンションプレートをご紹介します。

ポルシェ 964のテンションプレートはリアタイヤの内側、アップライトと車体を繋ぐように取り付けられています。アライメント調整できるようにボルト穴が複数空いているのがご確認いただけます。

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お客様が持ち込まれたポルシェ 964から取り外したテンションプレートです。

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車体側に固定するピローボール部分をご覧ください。ゴム製のダストブーツが劣化してひび割れ、塵が点いていることがお分かり頂けるかと思います。トラブルが発生する可能性が非常に高いのは明らかです。

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テンションプレートは、ピローボール部分だけを交換することはできませんので、テンションプレートごとのアッセンプリー交換となります。しかしながら、テンションプレートは非常に高価なパーツのため、交換が必要な場合はお客様に詳細をご説明を行った上で、テンションプレートの交換を行います。

ポルシェ整備 996カレラ 足回りバンプラバーの経年劣化
2015.10.27

ポルシェ 996 カレラの足回り・パンプラバーの交換をご紹介いたします。


バンプラバーは、路面の凹凸によってショックアブソーバーが跳ね上げられたとき、
車体に底付するのを防止するパーツで、ショックアブソーバーと車体の間に取りつけられています。

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パンプラバーはゴムでできているため、経年劣化によって硬化・劣化し衝撃を吸収する機能がなくなってきます。
写真の左が交換前、右が新品です。交換前のバンプラバーは黒く変色し、ゴムが劣化しているのがお分かりいただけます。

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劣化したパンプラバーは新品に交換します。