新着情報

ポルシェ整備 964エンジン エンジンをバランスよく回すために 
2015.03.31

ポルシェ 964エンジンの個々のピストンの重量合わせをご紹介いたします。


ピストンの重量は、エンジンをバランスよくスムーズに回すためには、
すべてのピストンが同じ重量であることが望まれます。

そのため、予め定められたピストンの重さを基準にして、その他のピストンを削ります。
写真は、ピストンの裏面を削っているところです。

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ただピストンのどこを削ってもよいというわけではありません。

ピストンの燃焼室側を削るとエンジンの圧縮比が変わってしまうため、
ピストンの裏側など、機能や性能に影響のない部分を削っていきます。

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ポルシェ整備 964 油圧式パワ-ステアリングの仕組み その2
2015.03.30

引き続き、ポルシェ 964のパワーステアリングの仕組みをご紹介いたします。
今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964はパワーステアリングのポンプからオイル漏れが発生しておりました。

ポンプ表面に付着しているピンク色の液体が漏れだしたオイルです。常に圧力がかかっている部分のため、一度オイル漏れが発生するとオイルが漏れ続ける形となります。

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パワーステアリングのポンプはポルシェ純正品のアッセンプリー交換もしくは、修理となりますが、
今回はお客様のご希望の納期に合わせるためアッセンブリー交換いたしました。

ポルシェ整備 964 油圧式パワ-ステアリングの仕組み その1
2015.03.29

 ポルシェ 964のパワーステアリングの仕組みをご紹介いたします。

ポルシェ 964のパワーステアリングは、カムシャフトの回転力を元にした油圧式のパワーステアリングです。

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エンジンのカムシャフトの回転をパワーステアリングのベルトに伝え、写真上部に取り付けられたパワーステアリングのポンプに送ります。

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そしてポンプがステアリングラックへオイルを圧送することにより、ステアリング操作をアシストします。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 964エンジン マグネシウムのサビから見るチェーンカバーの比較 
2015.03.28

本日は、ポルシェ 964のエンジンのチェーンカバーの比較をご紹介いたします。

以前から度々ご紹介しておりますが、ポルシェ 964のエンジンのチェーンカバーはマグネシウム製であり、
マグネシウムの性質上、サビが発生すると表面がボロボロになっていまいます。

今回オーバーホールを行っているエンジンのチェーンカバーもサビでボロボロになっておりましたので、
サビを落とし、洗浄を行いました。しかしながら今回の2枚のチェーンカバーのうち、左側のチェーンカバーが、
取り付け位置までがサビで腐食し、修復不可能な状態になっておりました。

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下記の写真がサビで取り付け位置まで腐食していたチェーンカバーです。
取り付け位置に凹凸があるのがお分かりいただけます。

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そこで、左側のみ新品のチェーンカバーを取り寄せました。
下記が新品のチェーンカバーです。マグネシウム製は変わりませんが、サビが発生しにくいよう特殊なコーティングが施されているポルシェ社の対策部品です。

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右側のチェーンカバーにつきましては、再使用が可能でしたので、サビ止め塗装をおこないました。

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最後に、チェーンカバーを3枚並べました。左からサビ止め&洗浄後、サビ止め塗装後、新品のチェーンカバーです。

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ポルシェ整備 カイエンターボ エンジン警告ランプの点灯原因 
2015.03.27

本日は、ポルシェ カイエン ターボのオートマチックトランスミッションからのオイル漏れをご紹介致します。


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お客さまが持ち込まれたポルシェ カイエン ターボは、運転席にあるチェックエンジンランプが点灯している状態でした。チェックエンジンランプとは、エンジンに深刻なトラブルが起きた際、ドライバーに警告するためのランプです。

警告ランプが点いた原因を調査しますとオートマチックトランスミッションへ接続されている電気系パーツのコネクタ(カプラ)箇所からオイル漏れしていることがわかりました。


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オイル漏れの原因は隙間を密封するOリングの劣化です。