ポルシェ整備 996GT2 トランスミッションの不具合原因 その13 2014.11.27
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの組み付け作業を行っていきます。
本日はトランスミッション下部のカウンターシャフトにギアを組み付けていきます。
インプットシャフトに取り付けられたギアと対になっているため、写真右から1速、2速、3速、4速のギアとなります。
3速、4速のギアの間をよく見て頂くとインプットシャフトにはない、小さなギアが取り付けられているのが
確認いただけます。これはオイルポンプ用のギアです。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996GT2 トランスミッションの不具合原因 その12 2014.11.26
昨日ご紹介したポルシェ 996 GT2 トランスミッションの交換用のパーツがすべて揃い、修理が完了したため、組み付け作業に入っていきます。
まずはトランスミッション上部のインプットシャフトに1速から4速ギアまでを組み付けました。写真右から1速、2速、3速、4速のギアとなります。トラブルがあった3速と4速のギアは新品に交換しています。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996GT2 トランスミッションの不具合原因 その11 2014.11.25
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。
本日はミッションオイルポンプのリリーフバルブをご紹介します。
冬場等で気温が低なり、それによってミッションオイルの粘度が高くなるとオイルポンプやミッションオイルクーラー内部に非常に高い圧力がかかり、それによって、オイルポンプやミッションオイルクーラー壊してしまう恐れがあります。それを防ぐのが写真のリリーフバルブです。
リリーフバルブはバネと奥にボールが取り付けられた構造になっています。
オイルポンプ内の圧力が高まるとミッションオイルがボールを押し上げ、バネがそれを吸収します。
あらかじめ設定された圧力以上になると、通常はオイルクーラーに向かうミッションオイルがリリーフバルブからミッションオイルがギアケースに戻る仕組みになっています。
ポルシェ整備 996GT2 トランスミッションの不具合原因 その10 2014.11.24
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。
本日はエンドケースから分配されたミッションオイルの供給先の残りのメインシャフト、カウンターシャフトをご紹介します。
メインシャフト、カウンターシャフトとも中空になっており、この中にエンドケースから運ばれたミッションオイルが溜まります。
またメインシャフト、カウンターシャフトともにデリバリーパイプと同じように各所に穴が開いており、シャフトが回転したときに発生する遠心力によってミッションオイルがギアやベアリング部分に供給されます。
明日に続きます。
ポルシェ整備 996GT2 トランスミッションの不具合原因 その9 2014.11.23
本日も引き続き、ポルシェ 996 GT2 トランスミッションの不具合箇所の確認を行います。本日はエンドケースから分配されたミッションオイルの供給先のひとつであるデリバリーパイプをご紹介します。
デリバリーパイプは写真のようにエンドケースに組み付けられます。高い圧力がかけられたミッションオイルがデリバリーパイプの中を通ります。
またデリバリーパイプ表面の各所には写真のように穴が開けられており、それぞれの穴はデフのピニオンやギアのかみ合わせに位置にミッションオイルが吹き付けられるように考えられ、設計されています。
明日に続きます。