ポルシェ整備 993カレラ エンジンの診断と修理 その1
2014.07.31
本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。
本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。
ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。
明日に続きます。
ポルシェ整備 走行中、ドアミラーの振動原因
2014.07.30
ドアミラーの固定ボルトをご紹介いたします。
ドアミラーはこの固定ボルト1本で固定されているため、ゆるみが発生しますと走行中ミラーが振動を起こし、
後方確認に支障をきたす場合がございます。
ムラタチューンへ入庫されたポルシェは必ずドアミラーがガタガタしないか必ず確認を行っております。
また、固定ボルトのサビを防止するために本来は黒い樹脂のキャップがついているのですが、キャップが無くなっているポルシェを非常に多く見かけます。
お乗りのポルシェをチェックして頂いて、キャップが付いているか確認されてみてはいかがでしょうか。
ポルシェ整備 996 GT3 ホーンの不具合〜修理
2014.07.28
ポルシェ 996 GT3のホーンの修理を行います。ポルシェ 996 GT3のホーンには
高音と低音の2種類のホーンが取り付けられています。今回は高音側のホーンの修理・交換を行います。
ポルシェ 996 GT3のホーンはフロントの車体下、右側の穴の中に装着されています。
この穴から水などがホーン内部に侵入し、音が小さくなったり、鳴らないなどのトラブルが発生いたします。
ポルシェ整備 964カレラ2 エンジンのクーリングファンカバー破損
2014.07.27
ポルシェ964 カレラ2 エンジンのクーリングファンのカバーの破損の修理をご紹介します。
クーリングファンカバーはクーリングファンで集めた空気を滞りなくエンジン表面に供給するために取り付けられています。
クーリングファンカバーはゴムと樹脂でできており、エンジンに近く熱の影響を受けやすいため、特にゴム部分が経年劣化により破損し、穴が開いてしまうことがあります。
空冷エンジンの肝であるクーリングファンのカバーが破損してしまうとエンジンの冷却性能が落ちてしまい、エンジン本体のトラブルを引き起こしてしまう可能性が高くなります。空冷エンジンにとってとても重要なパーツです。
ポルシェ整備 964 カレラ2 異なる2つの素材の接合部の劣化
2014.07.26
ポルシェ 964 カレラ2 ブロアモーターを固定する取り付け部の修理をご紹介します。
ブロアモーターはエアコンの送風ファンを回すモーターのことで、ポルシェ 964 カレラ2では、インテークマニホールドに固定されています。
樹脂でできたインテークマニホールドにはブロアモーターを固定するためのボルトを挿入する金属が埋め込まれています。
お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、ボルトを挿入する金属がインテークマニホールド側の樹脂を
舐めてしまい、樹脂から外れてしまっている状態でした。
外れたボルトを挿入する金属に強力な接着剤を塗布し、インテークマニホールド側の樹脂から再び外れないように組み付けました。