新着情報

ポルシェ整備 993 タイロッドの経年劣化症状 
2014.06.29

 本日はポルシェ 993のタイロッドの経年劣化の症状をご紹介いたします。

以前もご紹介したことのあるタイロッド は、ハンドル操作に合わせてフロントタイヤを左右に動かすために、ステアリングラックからアップライトまでを繋ぐパーツです。

今回お客様の持ち込まれたポルシェ 993のタイロッドには、経年劣化による性能低下がみられました。

ポルシェ 整備


まずはタイヤ側にあるゴムダンパーが傷んでいることがご確認いただけます。

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続いて車体側のピロボール部分にもダメージが見られます。

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この2つの症状とも経年劣化によるもので、新品のタイロッドに交換いたしました。

ポルシェ整備 964エンジン クランクケースの加工の際の注意点
2014.06.28

加工が終了したポルシェ 964のクランクケースです。アルミ本来の光沢感が出ています。写真を見て頂くとアルミテープと養生テープが貼ってあることが確認いただけます。これは加工時に出るアルミの削りカスがオイルラインに入るのを防ぐためです。



加工後はクランクケース全体を専用の洗い油で洗浄するため、この過程でほとんどの異物を除去することができますが、少しでもオイルラインに異物が入らないように加工前からテープでオイルラインを塞いでいます。

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ポルシェ整備 964カレラRS オイルホースの交換〜加工
2014.06.27

 ポルシェ964 カレラRSのオイルクーラーの追加と同時にオイルタンクから右フロントのオイルクーラーまでを繋ぐオイルホース・オイルパイプの交換を行います。


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オイルホースはゴム製、オイルパイプは金属でできており、一体成型のパーツとなります。通常の交換ですとオイルホース・オイルパイプすべて(右リアタイヤ前のオイルタンクから右フロントタイヤ前のオイルクーラーまで)を交換しなければいけません。

オイルホース・オイルパイプが一体成型のためパーツ自体が高価なこと、またゴム製のオイルホースが劣化していてもオイルパイプはそのまま使用できる場合があるので、オイルホースのみを耐久性の高いステンメッシュホースに交換することをおすすめしています。

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ただ、オイルホース・オイルパイプは元々一体成型のパーツのため、オイルホースのみを交換・加工は非常に高い技術が必要となります。

ポルシェ整備 964 ティプトロ(AT)車のオイルフィルターの仕組み
2014.06.26


本日は、ポルシェ 964のAT車 ティプロトニックトランスミッションのオイルフィルターをご紹介致します。



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トランスミッション内を循環したATフルード(ミッションオイル)は、一度オイルパンの中に戻され、
オイルフィルターを通って再びトランスミッションへと運ばれます。

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その仕組みは、オイルフィルターの穴(上記)からATフルードを吸い、
下記写真の穴からトランスミッションにATフルードが戻る仕組みとなっています。

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オイルフィルターの中身は写真のようになっており、
このフィルターをATフルードが通ることによってATフルード中の不純物が除去されます。


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ポルシェ整備 997GT3 エンジン始動不良の原因調査
2014.06.25


本日は、ポルシェ 997 GT3 スターターの単体点検をご紹介します。

スターターとは、エンジンを始動させるためのパーツです。
エンジン始動の指令がコンピュータからスターターに送られるとスターター内部のモーターが回転し、モーターの先に取り付けられたギアがフライホィールを回すことで、エンジンが始動する仕組みになっています。

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お客様が今回持ち込まれたポルシェ 997 GT3はエンジンがかかりにくいトラブルが発生しておりました。
コンピュータやエンジン本体など様々な原因を探った結果、スターターに問題がある可能性を考え、車体から取り外して、スターターの単体点検を行いました。

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単体点検とは、スターターの電極に電流を流して、エンジン始動の状態を再現し、スターター内部のモーターが正常に動くかどうかを確認する点検方法です。

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単体点検を行ってみたところ、やはりスターターは動かず、スターター自体に問題があったことがわかりました。