新着情報

ポルシェ整備 964 イグニッションコイルの珍しい電気系トラブル
2013.10.31



ポルシェ 964 カレラ2のイグニッションコイルの珍しいトラブルをご紹介します。

イグニッションコイルは点火プラグの放電に必要な高電圧の電気を作り出す変圧器で、
エンジンルームの中に収められています。

ポルシェ 整備


お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は、エンジンがアクセルを踏んでも吹け上がりが悪く
エンジン不調の症状が発生しておりました。

詳しく調べてみるとこのイグニッションコイルにトラブルがあり、
点火プラグの放電に必要な高電圧の電気をほとんど作り出していなかったため、
エンジン不調につながっておりました。

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イグニッションコイルのトラブルは非常に珍しい症例でした。

ポルシェ整備 993のエアコンフィルター
2013.10.30


ポルシェ 993のエアコンフィルターをご紹介いたします。

エアコンフィルターはパーティクルフィルター/ポーレンフィルターとも呼ばれ、ポルシェ 993から取り付けられました。

ポルシェ 整備

エアコンフィルターは、フロントフード内、フロントウインドウ前の左右のスペースに収められております。

 ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

冷たい空気は青い矢印の方向から、暖かい空気は赤い矢印の方からフィルターを通って車内に送られます。

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ポルシェ整備 996 エアマスセンサーの修理と動作確認
2013.10.29


ポルシェ996 GT3エンジンのエアマスセンサーの故障の修理をご紹介いたします。

エアマスセンサーはエンジンへ吸入される空気の量を測るためのセンサーです。

エアマスセンサーが何らかの原因で故障してしまうとコンピュータに正しい吸入空気の量が伝わらず、
エンジンが正常に働かなくなります。

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今回のお客様が持ち込まれたポルシェ996 GT3は

2000〜3000回転で加速が鈍くなり、
4000〜5000回転に達するとリミッターが効いたようにエンジンが息継ぎをしてしまう

症状が発生しておりました。

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エアマスセンサーを新品に交換した後、コンピュータにパソコンを繋ぎ、
エアマスセンサーとエンジンが正常な動作を行っているかを確認します。

ポルシェ 整備 964 オイルジェットの噴霧不具合
2013.10.28


本日はポルシェ 964のエンジンのオイルジェット不具合をご紹介致します。
オイルジェットとは、燃料をシリンダー内に噴霧状態にして噴射させる装置のことです。
写真の赤丸のパーツがオイルジェトです。

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正常であれば、下記写真のような形で燃料が噴射されるのですが、お客さまが持ち込まれた964のエンジンは、
2番ピストンに噴射するオイルジェットが不具合を起こしている状態でした。

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可能な限りの処置を施しましたが、噴霧状態が改選されなかったので、オイルジェットの交換を行いました。
下記が交換を行って取り外したオイルジェットの本体です。

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燃料を圧力でボールがバネを押すことによって、燃料が噴霧状態になりシリンダー内に噴射されるのですが、
内部で不具合が起こっており、燃料が正常に噴射されていませんでした。

ポルシェ整備 964 トラブルを防ぐ予防整備RPMセンサー
2013.10.27



本日は、ポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーを通してトラブルの予防整備をご紹介致します。

RPMセンサーはエンジンの回転数を計測するセンサーです。
RPMは「Revolution Per Minute」の略で「1分間の回転数」を意味しています。
RPMセンサーは、フライホイールの回転を元にエンジンの回転数を計測 しています。

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今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーは、
コードの付け根部分を覆う樹脂でできたカプラーの一部が割れていました。

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現時点ではコードに損傷は見られず、トラブルは出ておりません。
ですが、今後この部分からコードが損傷し、RPMセンサーからコンピュータに
正しい信号が送られなくなるトラブルが発生することが予見できます。

コンピュータは、RPMセンサーで得られた回転数を元に
エンジンの燃料噴射量を導き出しています。

そのため、正常な信号が送られませんとエンジン不調、
または最悪の場合エンジンが始動しなくなる恐れがございます。


このようにムラタチューンでは、現時点でトラブルは出ていなくても、
今後トラブルにつながる要因を洗い出す予防整備を徹底しております。